« 2003年10月 | トップページ | 2003年12月 »

Donna Drake 「Donna Sings Dinah」Alma LP DD-1


結局トリビュート・アルバムというのはオリジナルを超えられるものではないけれど、このDonaのアルバムの「Dream」はDinahのバージョンよりはよいと思う。
Dinahはこの曲を2度録音しているがどちらも中途半端なR&Bぽいアレンジがなされている。このアルバムではWynton Kellyがとてもジャージィに仕上げている。
Dinahにもこのアレンジで録音してもらいたかったな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Sam Cooke 「Tribute To The Lady」Keen A2004


一昔前、ポピュラー・シンガーとしてのSamを決定的に否定しなければいけないと評論家は言っていたが、当時スタンダードを歌うSamの音源など日本には無くて逆にそれらを聞いたときになんて素敵かと思ったもの。
このBillieへのトリビュート・アルバムは傑作かと聞かれたら決してそうは答えないけれど、
彼女について回る暗さのイメージを全く感じさせないアルバムではある。

彼のBillieへの思いがどんなものであったかわからないがレコード会社の安易な企画以上のもにはなってると思う。
最近CDで復刻されたけれど、なぜこのジャケットで出さなかったのだろう。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

Billie Holiday On Verve 1946-1959 日本ポリドール00MJ3480-3489


Ann の「Softly」は恋人のほんのちょっとの気まぐれに対し「優しくして」と甘えてしなだれかかっていたのに較べて、Billieの「Softly」は男のひどい仕打ちを止めようとする哀願ともに、どうしようもない諦めと苛立ちが満ちている。
Verveへの録音は年を追うごとに凄みをまして行く事だけを先入観に聴いてはいけないけれど、この54年9月の録音はその前後と比較しても荒れている。
しかしそれがこの「Softly」を他の歌手では表現できない特別な歌にしていると思う。
長らくお蔵入りになっていた音源だが、今はCD「Lady Sing The Blues」のボーナストラックで聴くことが出来る。

この10枚組みアルバムを聴き通すには体力がいる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Ann Richards 「Kenton With Voices」Capitol T810


ケントン・ガールとくれば嫁さんにまでしちゃったのが、Ann Richards
この盤は彼女とThe Modern MenのコーラスをフィチュアーしたまさにWith Voices
一番の聞き物は「Opus In Chartreuse」。これはAnnとModern menのハミングとスキャットだけで組み立てられた曲。
最初Modern MenのコーラスにAnnのスキャットがかすかに絡んでいるのだが、コーラスを重ねるごとにAnnのスキャットがメインになってModern Menのコーラスがバックに回るという凝ったもの。
これが知らず知らずの内に比重が逆転していくのが凄い。
実際ステージでこんなことが行われていたとしたらミラクル。
他にもAnnのソロ「Softly」、Chris Connerの名唱でおなじみ「All About Ronnie」をModern Menがとろけるようなコーラスを聞かせるなど。CD化されていないのかな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Jean Turner 「From The Creative World Of Stan Kenton」Capitol T2O51


ケントン・ガールズの中でも黒人女性は珍しいのでは。
比較的癖の無い方だけれどやはり節回しにそこはかとSoulを感じさせる歌い方。
「Someone To Watch Over Me」は切ない思いの溜めが、まさにフレーズの溜めに。
ラテン系の選曲も何曲か、Eydie Gormeの快唱でおなじみ「Piel Canel」も耳に残る。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Nancy Wilson 「Yesterday’s Love Songs・Today’s Blues」Capitol T2012


日本でナンシーというとまず「But Beautiful」やCannonball Adderley、George Shearingとの競演盤などが優先して紹介されるけれど、他にもジャージーな秀作が多い。
しかし日本では白人女性Vocalばかり紹介されるけどこの手の歌手はナンシーといえどもなかなか出してくれない。
このレコードは初期のものだけれどバースから歌う「The Very Thought Of You」が初々しくていいな。
SinatraやBillie holidayも名唱だけれど、この一途さは彼女ならでは。
「Someone To Watch Over Me」も泣かせてくれる。Cimg0407_2

こちらが美人ジャケ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Jessie Belvin 「Mr. Easy」RCA 


もしジェシーが生きていたならば彼はその後何を歌っていったんだろう?
RCAはスタンダード、JAZZシンガーで売っていくことを時代が許すと思ったのだろうか?
彼の作曲の才能を持ってすれば後世に残るソウルの名曲を作ったかもしれない。
このアルバムで聴かれる「It’s All Right With Me」の吐息交じりのタイム感はとてもモダン。
サポートはマーティ・ペイチ。
声質のせいか暗くなり過ぎない「What’s New」、思いを込めた「The Very Thought Of You」がとても良い。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

Jesse Belvin「The Casual Jesse Belvin Sings」Crown CLP5145


「Goodnight My Love」の大ヒットといえばこの人。
さび部分を作曲しておきながら400ドルの買取で著作料がもらえなかったというおまけつき。
この後メジャーのRCAでスタンダード歌手として大成するか、Soulシンガーとして一斉を風靡するか将来を嘱望されていた人だったのに、自動車事故で他界。
ライブショーの帰りの事故だったということだけども、共演者はSam CookeとJackie Wilson。そんな凄いショー見てみたかったな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Paul Anka「My Hart Sings」Abc Paramount ABC-296


そのべたべたな歌い方でこの曲の極めつけバージョンを。
最初から最後までまさに「I Miss You So」恋しさいっぱい若さに任せて。
彼のアルバムはほとんどスタンダードものばかり。
会社の戦略もそうであったのだろうけれど、彼自身スタンダードにものすごくあこがれていたんだと思う。
この後RCAに移ってからはますますその傾向にあったのだが、逆に50年代のポップバラードを円熟し始めた歌い口で小ヒットさせ歌手生命を繋いでた。
「Goodnight My Love」はその顕著な例。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Chris Conner「I Miss You So」Atlantic 8014


またまたChrisのAtlantic盤になってしまうけど、この大ヒット曲は私のお気になので。
普通の歌手だったらべたべたの泣き節になってしまいそうなこの曲を、ぎりぎりのところでこらえて歌っている。さすがクールの女王。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Chris Conner「Witchcraft」Atlantic 8032


「Witchcraft」とくればこのアルバムも出さなければ。
どうも日本でChrisというとBethlehem盤ばかり取り上げられるようだけれども(そうでもないか)やはり彼女のピークはAtlantic時代。
名盤のオンパレードとなってしまって、このコーナーには似つかわしくないかもしれない。アレンジがちょっと重いだけにこの曲もシナトラバージョンよりも重厚な感じ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

Elvis Presley「Elvis’ Golden Records Vol.3」ビクターSHP-5237


「Are You lonesome Tonight」となると彼を出さざる得ない。
このアルバムは50年代ロックン・ローラーだった彼が、除隊後のポップスターになっていったころのヒット曲をまとめたもの。「It’s Now Or Never」や「Surrender」といった曲でVocalstとしての成長が良くわかる。「Fame And Fortune」はその後彼の人生とは裏腹、このレコーディングではそんな運命を知らず、、、、、、、、、

除隊後初めて出演したTV、「フランク・シナトラ・ショー」でシナトラのヒット曲「Witchcraft」を唄っているけど、後年彼も同名異曲をヒット。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Frank Sinatra「All Alone」Reprise R9-1007


Chetの「What’ll I Do」が人生を含めてこれから何をしていいか判らない情けなさぎりぎりまで切羽詰っていたのに較べて,
このアルバムで聴かれるSinatraのそれはこの歳で失った恋の代償を何に求めてよいか迷っている男の寂しさがひしひしと感じる名唱。
「Are You lonesome Tonight」も泣かせる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Chet Baker 「She Was To Good To Me」CTI GP-3004


この曲はこの人ためにあるというようなもの。
徹底的なだめ男があきらめ切れずに思いを独白していると言ったらいいかな。
この時期の彼の歌の危なげさは若いときのそれとはちょっと違う、苦境を超えてきたぎりぎりの人生のSomethingが聞こえる。
生涯を通してもBest Singingだと思う。
この後から晩年かけて彼の唄はあざとくなっていったような気がするのだが。
もう一曲入ってるVocal曲「What’ll I Do」はこの時期の彼の状況を考えるとほんとうに切実。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Della Reese 「Della By Starlight」Victor LPM-2204


同じく「The Touch Of Your lips」が一曲目のこのアルバム。
黒人Vocalの好きな方なら絶対お薦めなのだが。
2曲目のHe Was Too Good To Meの切なさがたまらない。
しかしこのジャケットでRCAは売れると思ったのだろうか(怪奇映画じゃないんだから)?Jubilee時代のアルバムは感じの良いものが多かったのに。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Nat King Coal「The Touch Of Your lips」Capitol W1574


甘いスタンダード・ヴォーカルと言うと絶対はずせないこの人。
「Love Is The Thing」「The Very Thought Of You」など名バラード集は数多くあるのだけれど、タイトル曲の繰り返し押し寄せてくる哀切感がたまらない。
当時のCapitolのヴォーカルアルバムはRiddle、May、Jenkinsといったところのアレンジが有名だが、このアルバムのRalph Carmichaelのアレンジはとても自然。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Mel Torme 「That’s All」Columbia CL2318


「P.S.I Love You」といえばこのアルバム。
ここでのバージョンは本当に心の底から温かい気持ちにさせてくれる。
Jazz VocalistとしてのTormeと言われると全く評価されないアルバムかも知れないけれど、「A Lush, Romantic Album」とタイトル前に書かれているように優しさあふれる曲をヴェルベット・ヴォイスで甘く包んだ佳作。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Frank Sinatra 「Close To You」Capitol W789


「マイクロフォンと歌手」ジャケ私的Best3の3枚目は御大シナトラのこのアルバム。
マイクを手で持つという彼の偉業も含めて、表情、服装、色調、デザインの調和がベスト。(日本盤のジャケットは左手の表情が不鮮明)
内容はカルテットをバックにしっとり歌い上げる佳曲の数々、これ以後の彼のバラード・アルバムとはまた一味違う。
「P.S.I Love You」がとてもいい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Helen Merrill「The Feeling Is Mutual」Emarcy 18PJ-10061


マイクロフォンと歌手を使ったジャケットの私的Best3の2枚目はこれ。
小川雅夫氏撮影のこの写真がなんとも魅力的。
Helenというと「With Clifford Brown」のジャケットもマイクを使っているデザインの優れた有名なものだが、彼女自身は気に入ってなかったということ。
この「The Feeling Is Mutual」のジャケならきっと彼女自身も気に入っているのでは?
内容も彼女特有の暗さが嫌味にならないセンスの良いもの。
サポート陣の好演も光るが、Jim Hallのギターがいいな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Anita O’day 「Sings The Winners」Verve MV2536


「Early Autumn」とくればAnitaのこのアルバム。
彼女のアルバムには珍しく、通して聴いて疲れないレコードと言う感じ。
ここでもMarty Paichが付き合っている。
このジャケットは、歌手とマイクの組み合わせの絵ではベスト3に入ると思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Joanie Sommers 「Sommers Seasons」W.B.1504


私のJoanieはやはりこの「Sommers seasons」
ため息と、ささやきで組み立てられた「Early Autumn」が最高。
「Softly, The Brazilian Sound」での「You Can’t Go Home Again」と双璧をなすBest Singingだと思う。
CD化されてないのが不思議。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Joanie Sommers 「For Those Who Think Young」W.B.1436


Marty Paichの歌伴というとメル・トーメとくるのだけれど、ここはJoanie Sommersで。
Paichはこれと、デビューアルバムの「Positively The Most」それぞれ半分づつ付き合っている。
ビッグ・バンドで元気にというのが会社の狙いだったのかもしれないが、彼女の場合ため息で歌うバラードや横にゆれるボサノバが魅力だと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2003年10月 | トップページ | 2003年12月 »