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Lurlean Hunter 「Night Life」 Vik


「It’s The Talk Of Town」とくればこの人というのは誰も文句が出ないところだと思う。辛さを恥ずかしさに隠して一人生きる女の切なさ。
名盤だけに多くを語らずにおこう。

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Brenda Lee「Sincerely」Decca DL-74216


ポップス・シンガーのスタンダード・ソングは個性が出ているものと、そうでないもでは雲泥の差がある。さすがBrendaクラスになると彼女の個性をじっくり楽しむことが出来る。
「I’ll Be Seeing」はHa~I’ll beと入ってすぐ台詞でつなぐという強引な展開ながら最後は泣かせて終わるところが力量。
アルバムタイトルの「Sincerely」が入っていればもっと良かったのに。
「It’s The Talk Of Town」は街の噂になっても平気みたいな強がりと、切れぬ未練に涙する女心が切々と。

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Jo Stafford 「G.I. Jo」Corinthian COR-105


このアルバムは「I Can Hear Music」の中で2度取り上げているColumbia盤「I’ll Be Seeing You」のCorinthianレーベル(彼女と夫のPaul Westonが過去の原盤を買い上げ再発するために作ったレーベル)での再発盤。
大戦中の彼女のニックネームだったといわれるG.I.Joをタイトルにしているとおり当時のヒット曲中心の選曲。「I Don’t Want To Walk Without You」はこの時代一緒に生きていく人を失いたくないと思いを、天性の声におぼれることなく唄い込んだ名唱だと思う。
名曲揃いだけれど、やはりタイトル曲「I’ll Be Seeing You」が最高。

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Rosemary Prinz「Tv’s“Penny”」Pharos MN‐10001


女優さんの部類に入る人だと思う。
女優の場合歌に演技が入りすぎてあざとくなってしまうのだけれど彼女は聞き疲れしない。
平易な曲「Goody Goody」をこんなに聴かせるのも演技力か?
ブロードウエイの経験も多く、歌はこなれてはいないけれど不安はない。
「You’re Getting To Be A Habit With Me」「I Don’t Want To Walk Without You」「It’s Been A Long Long Time」等佳曲揃いだが、彼女を有名にしたタイトル曲「Penny」は流石。

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Julie London 「Julie Is Her Name Vol.Ⅱ」Liberty LST‐7100


歌手とギター弾きの旦那というとJulieとHoward Robertsとくるが、Peggy Leeから杉本彩まで古今を問わず破局が訪れる例が多いようで。
この盤はもちろんあの「Cry Me A River」で有名な「Julie Is Her Name」のセールスをもう一度ということで、Vol.ⅠではギターがBarney KesselだったのをHowardに変えて録音したもの。
この時点で彼らの仲がどうだったのかは、次の次の夫になるプロデューサーの
Bobby Troupにでも聞いてみると面白いというのはミーハーすぎるかな。
ともあれKesselのギターがかなりの存在感でアルバムの音を厚くしていたのはコードワークの旨さがあったから。
Robertsのギターはベース奏者をうまく使ったアンサンブルでシングルノートも多い。
そこのところがこのアルバムをVol.1に比べて線の細いものにしているのかも。
Julieの歌はどんどん美味くなっている。
「Blue Moon」は平凡、「If I Lucky」も良いが「Goody Goody」がヒットしたHelen Wardのイメージを壊さずJulie風に消化していて「まる」。

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Peggy Lee 「Rendezvous With Peggy Lee」Capitol T151


Peggyにとって「My Guitar」と言えばやはりDave Barbour。
かつて日本盤で「ペギー・リー・ウイズ・ディヴ・バーバー」というタイトルでも出ていたのがこの盤。
まだ破局が訪れる前の二人、ディヴのギターの控えめな寄り添いが今となっては切なく聞こえる。
当時の二人の競演の映像を持っているが、ひたすら彼女を引き立てるけなげなギターという感じ。
この時代の彼女はまだ歌がストレートではあるが「Golden Earring」「Don’t Smoke In Bed」など彼女の定番が出来上がっている。
「I Can’t Give You Anything But Love」は今となっては悲しい。

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Peggy Lee 「Guitars Ala Lee」Capitol T2469


Four Freshmenがギターを5本使ったのならPeggyは7本と言うことであるけれど、確かにいろいろなサウンド、スタイルのギターが彼女の声に絡み付いている。
ロックリズムでは得意の投げ節で、バラードはいつもの消え入るようなPeggyが聴ける。
「Nice’n’ Easy」「Strangers In The Night」らのシナトラナンバーもすっかりPeggyの唄に変えている。「Goodbye My Love」に引き込まれるが「My Guitar」は彼女の過去を思うと泣ける。

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The Four Freshmen 「The Four Freshmen And Five Guitars」Capitol T1255


Sueの[Rain]は「雨の降ってる今だけしか思いを打ち明けられない」そんな純粋さと妖艶さを併せ持っていたのにたいし、彼らのそれはひたすら明るく「雨の降っている間だけでも楽しもう」と屈託がない。スゥインギーな曲はギターの持つ音の軽さがマッチして軽快、バラードは特に凝った取り組みをしなくても安心して浸れるおなじみの声のさざ波が気持ち良い。「I Understand」はギターも秀逸。
「Rain」で始まり「Come Rain Or Come Shine」で終わる粋さ。

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Sue Raney 「Songs For Raney Day」Capitol ST1335


この「Impossible」で聴ける初々しさと切なさはこの時の彼女でなければ出せなかったもの。
名唱が佳作を名曲に作り上げた好例ではないかと思う。
アレサと違うのは時代が彼女のような歌手を生き残らせるのには過酷な時だったということ。
この後Imperialでポップスを歌う彼女には凡庸な歌手として落ちていく悲しい姿を見ることができる。
しかしDiscoveryでのJazzシンガーとしての復活はまさに発見だった。
生き残ることが出来たのはやはりデビュー時から感じられた芯の強さのせいかもしれない。
「A Blossom fell」も良いが「Rein」が妖艶。

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Aretha Franklin 「Yeah!!!」Columbia CS9151


Mistyのような「べた」な曲はスタンダード・シンガーが歌っているものが一番聞きやすく落ち着くのかも知れないが、このArethaの訴える力を受け止めるのもまた良いと思う。
同じくポピュラーな「More」などを聞くとその力が良くわかる。Columbiaは彼女を生かせなかったと言うけれど結局JAZZもSOULもわからないレーベルだったのだろう。
この時代の彼女に悪いものはない、結局Atlanticも時代と彼女を結び付けただけのように感じると言うと語弊があるだろうか。
もう次の時代の彼女が見えている「Love For Sale」も良いが、じっくり取り組んだ「Impossible」が曲の良さをさらに高めている。

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Julie Wilson 「Meet Julie Wilson」Cameo SC1021


Mistyつながりということ当然Sarah Vaughnということでは芸がないので、レコード棚をつついていたら出てきたのがこれ。
Billie Holidayをねっとりと色っぽくした感じと言えばいいのだろうか。
Ellis Larkinのトリオをバックに呟くような囁きがいつまでも耳に残る。
他にもDolphin盤、Vik盤などを聞いたが全部印象が違うと言う不思議な人。
こういうクラブシンガーがどんな小さな街にもいた時代が羨ましい。

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Johnny Mathis 「Heavenly」Columbia CL1351


Johnnyといえば大ヒット「Misty」。
この曲の情景を余すことなくロマンティックに語れる彼の天賦の声が当時のラジオヴォイスたらしめたのだと思う。
他にもタイトル曲や「Stranger In Paradise」がいい。
逆に「Something I Dreamed Last Night」のような曲まであっけかんと聞こえてしまうのが残念。

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Johnny Mathis 「Johnny Mathis」Columbia CL887


Autumn In Romeと言えばこの人。
どこまでも淀みなく響き渡る美声、もって生まれたものの素晴らしさをさらに昇華させて
一斉を風靡した時代もあった彼。
歌に対する解釈が今ひとつとか、美声に頼りすぎた歌唱を云々といわれる部分もあるけれど、純粋に歌に浸って聞くことが出来る。

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Buddy Greco [My Last Night In Rome] Epic-LN24088


バディだったらもっと名盤があるのだけれどやはり「It Had Better Be Tonight」が入っているということで。
当時は多くの歌手がラテン系、イタリアン系アルバムを出していたけれど、彼の粋さとラテンの陽気さがフィットしたアルバム。
スイングする曲が得意と思われているけれど、染み入るようなバラードも聞かせる[Autumn In Rome]がせつない。

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Sarah Vaughan 「Sings The Mancini Songbook」Mercury SR-61009


60年代はいろんな歌手がマンシー二を歌っていた。
凡庸なポピュラーシンガーとは解釈の仕方が違うのはサラならでは。
ピンクパンサーのテーマの「It Had Better Be Tonight」は私の子供のころからのフェイヴァリット。
サントラ盤ではコーラスのみだったので、このアルバムでやっとまともなVocalバージョンンにめぐり合えた。

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Sarah Vaughan 「Duke Ellington Song Book One、Two」PABLO2321-111,116


サラは難曲であればあるほど嬉々として歌っているような気がする。
そんな意味でエリントン・ソングブックというのは彼女に合った企画だと思う。
しかし若いときの彼女であったならもう少しくどいアルバムになってしまったのでは。
この時期の彼女の熟成がこのアルバムを聞き疲れしないものにしている。
Peewee Craytonのギターがきまってる「Rocks In My Bed」はCleanhead Vinsonのシャウトが絡むブルース、とてもいい。

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Billy Eckstine 「ISurrender Dear」Emarcy MG36010


濃い紫のジャケット、タイトル曲をはじめとする魅惑的なバラードを並べた選曲、ノスタルジックな編曲。マーキュリーではなくエマーシーから出ているというのも典型的なバラードアルバムをジャージーにしている理由。
「Solitude」「Sophisticated Lady」「Prelude To A Kiss」「In A Sentimental Mood」とエリントン・ナンバーを並べたB面でノックアウトされたご婦人も多かったのでは。

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Billy Eckstine 「Newport In New York ‘72」Cobblestone CST9028


「I Apologize」を彼は何度か録音しているけれど、このフェスティヴァルのライヴがとてもよい。
「昔録音した曲を」と言って、彼が「もし君に嘘をついたとしたら」と歌いだすと会場から物凄い歓声と拍手がおこる。Bobby Tuckerのピアノとベース、ドラムだけをバックに歌う彼の声は深いバリトン・ボイスに年輪が加わり、若いときとは比べ物にならない説得力で会場を聞き手を濃いセピア色に染めていく。

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Timi Yuro [Hurt!!!] Liberty LRP-3208


Dinahはその後Clyde Otis のプロデュースでBelford Hendricksのアレンジを使い「What A Difference Day Makes」などの
ヒットを次々と飛ばす。
そのClydeとBelfordが夢をもう一度と売り出したのがTimi。
しかし彼女の本質はもう少しPOPなものにあったのでは。
それに気づいたころもうBrenda Leeがいたわけだし、
Timiの持ち味を生かすSoul路線は既にアレサのような本物が聴衆を魅了していた。
ここでの「I  Apologize」は年齢を感じさせない落ち着きと重みがある。
でもこの時期の彼女のアルバムジャケットはセンスが無いな、まずドレスが最悪
(美容院でシャンプーするんじゃないんだから)。
60年代来日したときの写真を見ると、とてもモダンでおしゃれな人だと思う。

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Dinah Washington「Music For Late Hours」Mercury MG20120


このころのDinahの初々しさはいいな。
この時代ならではのアレンジなのもたまらない、現代では出せないゴージャス感漂う音の波の上を何も隠さず真っ直ぐ突き進んでくるDinahが聴ける。
「I Apologize 」は彼女の男性遍歴を思うとまさに極めつけの歌。
大ヒットしたBilly Eckstineのバージョンはそのバリトンボイスでメロメロにして謝っているのに、彼女の場合若さに任せて過ちを許させてしまうような強さがある。
他にも「Mixed Emotions」「Cold Cold Heart」などその後も何度か録音する名曲がいっぱい。

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