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Vic Damone [Linger Awhile] Capitol T1646


Damoneの傑作というとCapitol期のスゥインギーな諸作を忘れるわけにはいかない。
Jack Marshallの小気味の良いアレンジとオケで唄われたこのアルバムはバラードでは聞き流してしまいそうなほどスムースな彼の美声をスゥイングさせきらりと光る佳作にしている。B面1曲目の「Soft Light And Sweet Music」はまさに彼の唄そのもの、続く「Deep Night」は深い優しさが溢れている。
スゥイング曲が続く中,バラード「There! I’ve Said It Again」に更に安らぐ。

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Vic Damone [Young And Lively] Columbia CS8712


美しく淀みない若い声で歌が唄えるということは素晴らしいことである。
それが逆に歌の表情を消してしまう場合が多い。
Damoneの歌はつい聴きすごしてしまうほどスムースであるといってしまっては酷だろうか。
しかしドラマのある歌を美しく唄われると心に響く
こんな綺麗な「Last Night When We Were Young」はそうは聴けない。
「We Could Make Such Beautiful Music」はまさに美しさが心に残る。
だがB面はどの曲がどうという印象も無く聴き終わってしまうのが寂しいところ。
けれどもなんといっても癒しを与えてくれる美しい声と歌。
彼の場合歌に人柄が見えないのが日本で人気の無い理由のひとつかも。
本当に歌と同様に癒しを与えてくれる人なのかもしれない、何せPiea AngeliはJames Deanより彼を選んだのだから。

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Johnny Desmond「Blue Smoke」Columbia CL1477


青く冷たい湖の底を覗くような音作り。
サウンドの要はTony Mottolaのギター。
Bob Haggartのベースの上を流れる、透明感のある中高音をもったJohnnyの声にさざ波のように絡みつくTonyのオブリガート。
コードのカッティングによるバッキングを極力廃し、その硬い質感のトーンでひたすらJonnyの唄の装飾に徹する。
「It’s A Lonesome Old Town」の荒涼とした景色さえ具現する音はこの曲の魅力を極限の形で表現している。
タイトル曲の「Blue Smoke」は音自体がタイトルになっていると言っても過言ではない。
「Last Night When We Were Young」、こんな寂しいこの曲のバージョンは他にないと思う。
全曲を貫く青い寂寥感に心ゆくまで浸っても引きずらないのは大人の男の唄である故。

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