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Carmen McRae「After Glow」Decca


CarmenはBethlehemからDeccaに移って4年間で10枚以上のアルバムを作っている。
遅咲きのデヴューだったため既に成熟している感があるがまだ瑞瑞しい。
彼女の声は金属的といわれるが、それは強く発声するときに顕著になる。
Deccaに続くKappでの名盤「Book Of Ballads」は情感の込め方が素晴らしいが、ドラマチックにな反面、力んだぶん金属的な発声になってしまうところが好き嫌いが分かれるところ。
それはこのDecca時代でも既に表れているがこの「After Glow」と「By Special Request」はバラードにおいてそれが無い。
この2枚は力の抜け方が絶妙なのだと思う。
「By Special~」は小粋、そしてこの「After Glow」はリラックス。
「I Can’t Escape From You」は力まずし、かし一音一節思いをこめて丁寧にそして切なく唄う。
「Guess Who I Saw Today」「My Funny Valentine」「I’m Thru With Love」
「Dream Of Life」。このアルバムで聞かれるバラードはみなRay Bryantのコンボをバックに静かに優しく唄われる。
そこにはAtlantic時代には消えてしまった癒しが満ちている。

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Johnnie Ray「’Til Morning」Columbia Cl1225


「Cry」男Johnnieのスタンダード・アルバム。
本来泣き叫びで売り出した人なので当然くどくなるところ。
「My Ideal」や「Nevertheless」といった美しい曲をぎくしゃく歌っているのは予想通りだけれどそれを救って聞き心地の良いアルバムにしているのがバックのBilly Taylor Trio(Mundell Loweのギターが入っているのでカルテット?)の好サポート。
ベスト・トラックは「Hands Across The Table」、女性Vocalではお馴染のこの曲を
ちょっと力を抜いてしかし切々と気持ちのを込めて唄う姿が良いと思う。
「All Through The Night」のような難曲を感じよくこなしているのもバックの良いせいかも。
「I Can’t Escape From You」での彼にしては押さえた唄がぎりぎりの哀切感をかもし出して好唱。
全編を通してTaylorトリオの小粋なバッキングとLowのギターが光るアルバム。

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Gisele MacKanzie「Mam’selle Gisele」Vik LX1075


カナダ生まれのGiseleが全曲フランス語で歌ったアルバム。
全篇に漂うムードはジャケットの絵柄だけでなく定番「Autumn Leaves」で一気に秋。
ここで唄われる「La Vie En Rose」はちょっとコミカルで、あまたの「バラ色の人生」のバージョンを予想して聞くと肩透かしかもしれないが、これも粋のうちと思って聞くのも一興。
「September In The Rain」と「Hands Across The Table」が本来の彼女らしいと思う。

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