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Perry Como 「Sing To Me, Mr.C.」Victor


評判の良かった彼のTV番組「Perry Como Show」の名物、リクエスト・コーナーの再現アルバム。
視聴者からリクエストの多かった曲を3曲ずつメドレーにして彼のソフトでスムーズな声であの土曜の夜のTVの前に誘う企画。
Tony Mottolaのギターが絶妙なオブリガートでアルバム全体を美しく支えているがメドレーという事で一曲一曲の印象が薄まってしまっているの残念。
そんな中で「The Way You Look Tonight」は小粋なルンバのリズムを刻むMottolaのバッキングが際立ち他の曲達からすくっと浮き上がって聴かせてくれる。
アルバム最後のメドレーで歌われる「Smile」が甘く、ソフトで彼の唄の全てをあらわしている。

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Tony Bennett「Long Ago And Far Away」Columbia


Long Ago And Far Awayと言えば、アルバムタイトルにしているこのレコード。
ジャケットが良い、そしてこの絵そのままの彼の若い声、若さゆえの甘い切なさが良い。
モノラル時代の彼のアルバムはこの初々しい哀切感故にどれ一枚聞き逃せない。
「Cloud7」「Tony」このアルバムを挟んで「Blue Velvet」ヘ繋がる初期のバラード・アルバムは熱くなった目頭をぐっとつぼめ淋しさを一人耐えて、気弱な青年から強い大人へ成長しようとする男の心意気さえ感じられる。タイトル曲をはじめ「It Could Happen To You」「My Foolish Heart」「A Cottage For Sale」そして格別の哀愁で唄われる「Blue Moon」と悪い曲はひとつも無いが、「The Way You Look Tonight」のモダンな旋律が特に美しい。

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Teal Joy「Mood In Mink」Seeco CELP4570


「I Fall In Love Too Easily」は当Hpの「I Can Hear Music」の「私の好きな歌」で取り上げたように名唱が多い。
歌い手それぞれの個性を思い聴くと色々な状況が見えてくるようで唄を聴く楽しみを増やしてくれる曲。
Tealのこの曲は普段心の奥など見せない理知的な女性が「実はこんなに心が動く女なの」と独白している風情。
彼女はBethlehem盤「Miss Teal Joy」の中「Deed I Do」で日本語の歌詞を歌っているところをみると多分日系人なのだと思う。
あっさりしているようでソウルフルな感じを受けるのは東洋人の血の中ある何かが黒人のSoulとはまた別の魂を感じさせるからかもしれない。
Pat鈴木のようなメジャーな成功はみせないものの、Tealのような優れたアジア系歌手があちこちのクラブで歌っていたのかもしれない。
9ピースのゴージャスなブラスオケをバックにクールだけれど気持ちが深く伝わる歌が聴けるこのアルバムは秀作。
「But Beautiful」「Long Ago And Far Away」みな彼女の好きな歌なのだろう、Ⅰ曲、1曲、曲への愛情が感じられる。

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Frank Sinatra「In Hollywood 1493-1949」Columbia


彼が出演した映画「Higher And Higher」「Anchors Aweigh」「The House I Live In」「It Happened In Brooklyn」「The Miracle Of The Bells」「The Kissing Bandit」「Take Me Out The Ball Game」で唄われた歌のColumbiaスタジオ録音をまとめたアルバム。
「Higher And Higher」からの3曲「I Couldn’t Sleep A Wink Last Night」「The Music Stopped」「A Lovely Way To Spend An Evening」はミュージシャン・ストのためBobby Tucker Singersのコーラスをバックに従えて録音されている。
そのため崇高ささえ漂わせる唄になっている。
「It Happened In Brooklyn」の「Time After Time」そして「It’s The Same Old Dream」の美しさは溜息ものだが、なんと言っても白眉は「Anchors Aweigh」での「I Fall In Love Too Easily」。
恋に陥りやすい自分への自虐と、新しい恋へのときめきを初々しい情感で歌い上げた偉大なオリジナル。
この曲はこの時代の彼でなくては唄えない曲、Columbia時代の曲は後年CapitolやRepriseで再録された曲も多いがこの曲はこの時代だけ。
年をとった彼の唄では壊れてしまう繊細な氷細工のような名曲。

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Soundtrack 「Higher And Higher」Hollywood Soundstage HS411


Sinatraと彼の唄をメインに作られた初期の映画のサウンド・トラック盤
「I Couldn’t Sleep A Wink Last Night」はこの映画の挿入歌として世に出た曲。
恋する人のことを思うと夜も寝られないという歌はやはりこの初々しい歌で聴くのが一番。
Columbia録音よりも情緒纏綿、押さえ切れない若い情熱が湧き出している。
この映画では他に「The Music Stopped」「I Saw You First」「A Lovely Way To Spend An Evening」を唄っているが「A Lovely Way~」の甘い旋律がやるせない。

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Joni James 「I’m In The Mood For Love」MGM E3837


一連の100 Strings And Joniの中の一枚。
淀みなく流れる清流のイメージがあるJoniがこのアルバムは若干趣が違う。
微妙なフレーズの途切れや音程のふらつきは、曲へのアプローチの深さのせいと思いたい。

そう思って聴くと、タイトル曲や「I Can’t Believe That You’re Love With Me」のフレーズの乱れも納得がいく。
プロデューサーの旦那が考えたのはスピード。
このアルバムは全曲思い切ってテンポを落としている、その分歌詞、フレーズに想いを込めさせる狙いだったのかも。
この「Don’t Blame Me」もまた男の責める気持ちを萎えさせてしまう、まさしく狙い通りの出来。
「I Couldn’t Sleep A Wink Last Night」のストレートさは彼女ならではの唄。

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