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Frank Sinatra「シナトラと世界一周」(Came Fly With Me)東芝音楽工業株式会社 CSP1079

Comeflywitheme

シナトラつながりでもう一枚。

この東芝赤盤は10年近く前、古本屋のセールで見つけたものです。

この他に「恋人に寄せる」(Songs For Swingin’ Lovers)など数枚この時代のシナトラの赤盤がワゴンに入っていました。

しかしどれもジャケットやバックスリーブにマジックインキで人の名前の書き込みがありこの盤と「恋人に~」のみ買ってきました。

ジャケットに書かれているサインは誰のものかわかりません。

しかし裏に「ホキ用」と大きく書かれています。

もしかすると「ホキ徳田さんの事務所が彼女のために買ったもので、このアルバムを聴いて勉強していたのかな」なんて勝手に想像して聴いたものです。

そう思って聴いてみるとスクラッチノイズの強弱にも何か意味があるようで楽しくなってしまいました。

今、再びこのレコードを見て驚いたのはその値段、\2,000となっています。

解説に「44才の春を迎えてますますの円熟の境地に~」というようにこのレコードは58’から59年に発売されているわけですからものすごく高価だったわけですね。

私がLPレコードを買える年齢になった65’から66年当時でも国内アーティストが\1,500.海外アーティストのアルバムは¥1,82,000でしたからこの\2,000は凄いですね。

この時期のレコードによく所有者の名前が書いてあるのも頷けます。

LPなんてほいほい買える時代ではないですから貸し借りも頻繁だったのを覚えています。

CDが廉価になり、音楽はダウンロードで気軽にという時代しか知らない方には想像もつかないかもしれませんが、そのかわり一枚一枚情報を吟味して、店頭で聞かせてもらって、買ってからは、それこそ擦り切れるほど聴いたあの時代のほうが音楽が深かったような気がします。

ちなみに当時のミュージック・ライフ誌には「今月はどんなレコードを買えばよいでしょうか」というコーナーがありました。

今回この記事を書くにあったて私のレコード棚をかき回して気づいたのはオリジナルのステレオ盤を所有していないこと。

あったのはモノラルのW920でした。

駐米時代はシナトラの中古盤なんてゴロゴロどこにでもあって見つけられたわけなのですがこのアルバムのステレオオリジナル盤には出会わなかったのを思い出しました。

結局このアルバムはノイズに風情のある赤盤と、意外とクリアーな音のモノラル盤、三具会長の解説が丁寧なCDと三者三様で楽しんでいます。

ちなみにCome Fly With Meは元旦にその年初めて聞く曲としてよく聴いていました。

一番ターンテーブルに載ったバージョンはReprise盤「A Man And His Music」収録バージョンで、唄の上手さと迫力バランスが一番好きです(途中から聞こえるフィンガー・スナッピングの音がのりをあらわしています)。

ラストの「ママには内緒だぞ」というのも洒落ていますしね。

格好いいイントロデューシングで始まる猛烈なのりのサンズホテルでのライブバージョンは「パパには内緒」になっていてこれも楽しいです。Comefly2

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Frank Sinatra「Golden Sinatra」日本ビクター SWG-3

Goldensinatra

Frank

 SinatraGolden Sinatra」日本ビクター SWG-

Sinatraの歌う「I Left My Heart In San Francisco」は米国オリジナルアルバムではどのアルバムにも含まれていないと思います。

日本では当時「わが心のサンフランシスコ」日本ビクターJET-7168というアルバムが存在していました。

30年前、学生だったころ自由が丘の古本屋で50年代から60年代初めのMusic Life誌を数冊購入した中で19643月号にそのアルバムのレヴューが載っていました。

今回紹介するのは65年頃に発売されていたコンパクト盤。

「夜のストレンジャー」「愛の泉」「慕情」「夜も昼も」という映画主題歌に1曲だけ主題歌では無い「I Left My Heart In San Francisco」が含まれています。

出来としては悪くはありませんが可も無く不可も無くというところでしょうか、矢張りTony Bennettのインパクトの強い唄がイメージとしてある曲ですから。

フロントスリーブは米国盤「Days Of Wine And Roses」の背景色を変えたもの、バックスリーブは同じく米国盤「Strangers In The Night」のジャケットを使っています。

矢張り日本ビクターJET-7168が欲しい。 以外と骨董市やフリーマーケットで出会えるかもしれませんね。Musiclife2

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Dinah Washington「Dinah ‘63」Roulette SR25220

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Dinahは「I Wanna Be Around」を何度か歌っているイメージでしたが再録さ

ているのは「I Wanna Be Loved」で「I Wanna Be Around」はこの「Dinah’63」で初めて歌っているのことに気がつきました。

Rouletteではこのアルバムとタイトルが似ている「Dinah ‘62」が1stで亡くなるまでの1年ほどで8枚もの(私が知る限り)アルバム分の録音をしているのが凄いです。

逆にそれがこのレーベルでの彼女の評価をぱっとしないものにしているのかもしれません。

でも私はこの時代、ビートルズが席巻する直前のアメリカのポピュラー音楽がきらきらしていた時代の彼女のゴージャスな歌が好きです。

この時代の定番曲「I Left My Heart In San Francisco」が「In San Francisco」とリタイトルされていますがソウルフルです。

最初はCDで聞いていましたが数年前アナログ盤を入手しました。

曲目はこちらで

http://www.allmusic.com/cg/amg.dll?p=amg&token=&sql=10:2y62mpsd9f2o

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Aretha Franklin「Laughing On The Outside」Columbia CL2079

Laughing_outside

Columbia時代のアレサはスタンダードを歌っているアルバムがかなりあるのですが、アルバム単位でCD化されることがないですね。

このあと出しているDinah Washingtonへのトリビュートアルバムなどアルバムごとのコンセプトに沿ってCD化されると良いと思うのですが。

でもNatのぐっとこらえて微笑んでいる「Laughing On The Outside」と比べると我慢できずに泣き出しそうな同曲はいかにも彼女らしいです。

Skylark」「For All We Know[Say It Isn’t So]Until The Real Thing Come Along」などの通好みの曲を真っ黒に唄っている好盤ですが、矢張りColumbiaの売り方がまずかったんでしょうね。Jazzファン、Soulファンどちらからもあまり支持を受けられなかったようですね。

やはりソウルっぽい「I Wonder」がはまりなのですが、Dinahへの思いの強い「I Wanna Be Around」が良いですね。

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Nat King Cole「Where Did Everyone Go?」Capitol SW1859

WheredidevryonegoNat King ColeGordon Jenkinsとのコラボレーションは前出の「Love Is The ThingW-824に続いて「The Very Thought Of YouW-1084と秀作が続きますが、同じくJenkinsを重用したSinatraが「Where Are You」「No One Cares」といった冷たさを感じる静謐感にあふれたアレンジに真っ向から詩を絡ませていくアルバム作りをしていったのに比べてColeはその声質のせいか穏やかで暖かさを感じる作品になっていますね。

Coleの場合高音から低音までよどみなく発声できる天性の美声があるわけで、Sinatraのような陰影を持った声の歌手とは編曲と唄との妙が違ったものになるのだと思います。

ただ今回ご紹介するこの「Where Did Everyone Go」は寂寥感漂うアルバムで、Gordon Jenkinsのストリングアレンジもまさにつぼを得ているといった感じでしょうか。

ジャケットもアルバムの内容をずばり表していますよね。

タイトル曲をはじめ孤独、寂しさを唄った曲の中「Laughing On The OutsideCrying On The Inside)」、顔で笑って心で泣いてという曲が文字どおり泣かせます

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Nat King Cole「Love Is The Thing」 Capitol SW824

Loveisthing

EttaはこのColeの「At Last」を聴いて自分も歌おうと思ったのでしょうか?

Vocal初心者本には必ず載っているこのアルバムをあえて紹介するのも何かと思ったのですが、「At Last」というとどうしてもこのレコードになってしまいました。

中学生のころ何故か彼のベスト盤を買いました。当時からロックもスタンダードも聴いていたわけですね。

このアルバムはスタンダードを本格的に聴き始めたころ国内プレスのモノラル盤を買って良く聞いたものです。

今回フォトアップしたのはステレオ米国盤。

当時のステレオカッティング技術では12曲載せることは出来なかったので、モノラル盤から「Maybe It’s Because I Love You Too Much」と「Love Letters」が除かれています。

56年録音なのでステレオ録音では無く擬似ステなのですが国内プレスのモノラル盤よりとても厚く豊かな音です。

何度も聴いてきたアルバムなので耳だこかと思ったのですが久しぶりに聴いてみると矢張り名曲揃い。中でも「Where Can I Go Without You」のドラマに引き込まれてしまいます。

下にアップしたのは最初に買った東芝モノラル盤です。Loveisthething2

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Etta James 「At Last」Argo 4013

At_last

長いことCDで我慢していたのですけれど、去年本当に「ついに」「At Last」オリジナル・アナログをゲットしました。
数年前にもめぐり合っていたのですが躊躇して逃してしまっていたものです。
Ettaといえばやはりこの1stアルバム「At Last」。
ソウルバラードてんこ盛りのデヴューアルバムですが、「Trust In Me」や「A Sunday Kind Of Love」などのスタンダードが選曲されていて、私的に一番美味しいジャンルのレコードです。
ただそれらの曲が導入部いくらしっとりしていても最後はシャウトで決めるのに対し、タイトル曲「At Last」は決して叫ばず、じっと思いを抑えて歌いっているのが名唱たるゆえんですね。
スタンダードを有り余るSoulにくるんでしっとり歌う、これが3rdアルバム「Sings For Lovers」で結実していると思います。

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Etta James「The Second Time Around」MCA CHD9287(Cadet 4011)

Etta_james_2nd

R&Bのアルバムで,ましてCDしか所有していないので迷ったのですが「Fool That I Am」というとどうしても彼女です。

Chess-Cadetでの2枚目にあたるこのアルバムはElla-Dinahと紹介してきた「It’s Too Soon To Know」を始め「One For My Baby」や「Dream」「Don’t Get Around Much Anymore」というスタンダードが歌われています。

もちろん他のポップなR&Bの曲も含まれているのですが、これらのスタンダードが彼女の手にかかってそれこそ最高のソウルバラードに生まれ変わっています。

ブルースのヴォーカルは本来コール&レスポンスで、一節うなって楽器や聴衆が合いの手を入れていく形式ですから、こういうバラードでもその一節一節の歌詞が絶妙のタイム間でビンビン入ってくるのがたまりません。

彼女にとって2ndアルバムなので「The Second Time Around」というタイトルなのでしょうが、シナトラで有名な「Second Time Around」は歌っていません。

彼女の歌で聴きたい気もしますね

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Dinah Washington 「Complete  Dinah Washington  On Mercury Vol.1」Nippon Phonogram 832-4441

Dinah_on_mercury1

Ellaの「It's Too Soon to Know」を聴いてノスタルジックな曲ということだけでなく自分自身の中に湧き上がってくる懐かしさに曲検索をしてみました。

この曲のDinahヴァージョンが聴ける「Complete  Dinah Washington On Mercury Vol.1」と言うBoxセットを買ったのはもう20年近く前になるのでしょうか、ともかくこのセットを手に入れてからダイナへの思いが強くなり彼女の歌にのめりこんでいきました。

このVol.1は1946年から49年までのMercuryでの全録音を集めたアルバム。

この後vol.7まで続く彼女のMercuryでの全録音集の第1巻です。このVol.1に収められている曲のほとんどはMG20119Music For First Love」、MG20120Music For Late hours」、MG20247The Best In Blues」の3枚のアルバムに収められているのですが、この「It's Too Soon to Know」はそれらには収められていません。

この「Complete  Dinah Washington  On Mercury 」をVol.7まで集めきるまでに彼女のMercury時代の12吋アルバムは全部集めたつもりだったのですが、データーによるとこの曲は私の所有していないMG20579と言うアルバムに収められているということ。

更にこのVol.1に収められている曲は他にMG20858と言うアルバムにも収められていると言うことがわかりました。

新年早々このMG20579MG20858に収められていると言う曲だけデジタル化してCDを作ると言う作業に没頭してしまいました(笑)。

レコード番号からいうとMG20572Unforgettable」、MG20588The Two Of Us」と番号が近いですから、MG20479What A Difference A Day Makes」の大ヒットのあと過去の音源を集めて作られたコンピ盤の番号かもしれません。

いや~、新年を迎えまだまだ探求は続くといった感じです。やはりこの世界は奥が深いですね。

いずれにしても年も新たに、私的重要盤のブログアップはおめでたいと自分勝手に思っています。
しかしこのMG20579MG20858は良い曲がコンパイルされていますね、名曲「Since I Feel For You」は後年の再録ヴァージョンより情緒があります。

アルバム化されなかった「Fool That I Am」の47年録音などが聴けるのもコンプリート盤ならではです。

残念なのはアナログ3枚組みに60数曲詰め込んでいるのでカッティングレベルが低いこと。

このVol.1Vol.4以外はCDで集めましたので、この2集もCDで買いなおそうかとも思い始めました(それらも今では廃盤、結構いい値段するようですね)。

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