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Charles Brown「One More For The Road」Blue Side BL60007-1

Charlsbrown

Save Your Love For Me」はBlues系の歌手に取り上げられることの多い曲。

BluesStandardの狭間の代表Charles Brownにしてみると当然の選曲かも知れません。

今回紹介するアルバムは彼にとっては晩年の作品、70年代以降はメジャーなレーベルとは縁が無かった彼らしいマイナーレーベルの作品ですが、Standardの満載の侮れないアルバム。

4050年代黄金期の「Drifting Blues」や「Black Night」のヒットのおかげでBluesアーティストとしての認識が強い人ですが、当時の録音120曲をコンパイルしたCD集を聴いてみると80%以上がスタンダード、それも小唄系の粋な歌ばかり。

その辺がBluesファンから敬遠されている所以かもしれませんが、まさにBluesStandardの境目の美味しいところを聞かせてくれる私にとっては重要な人。

つぼを押さえたピアノと甘渋な唄、NatKing Coleをさらにアーシィにした感じといったらよいでしょうか。

Bluesファン、Vocalファン、Jazz好きの皆さんに認識していただきたい偉人です。

60年代には若者向け(?)Bluesよりのアルバムも多かった彼ですが、80年代半ばのこのアルバムは粋な小唄満載のスタンダードアルバム。

Cottage For Sale」の哀愁は彼ならのもの、「One For My Baby」「I Miss You So」はブルージィというよりやはりBluesっぽいと言ったほうがいいのでしょうか。

このアルバムのもうひとつの目玉はギターのBilly Butlerの参加。

この人もBluesJazzの境目の人ですが、実にセンスの良いギターを聞かせてくれます。

残念なのはジャケットがあまりにも情けないこと、バックスリーブのほうがまだましなので今回は裏ジャケ掲載です。

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Etta Jones 「Save Your Love For Me」Muse MR5214

Etta_jones

Save Your Love For Me」と云うとタイトルソングにしているこのアルバム。

このレコードには思い出があります。

オハイオに住んでいたころ、ある日新聞を読んでいたら隣町デイトン市のサマー・フェスティバルの記事を見つけました。

スケジュールを見るとなんとEtta JonesHuston Parsonのコンボと一緒に来ることになっていました。

会場は催し物ステージ、料金はなんとフリー。

日本で言うと夏祭りに青江三奈が来てただで見られるということでしょうか。

これは絶対行かなければと思った瞬間、こんな小さな町の野外会場なら必ず会って話ぐらいできると考えました。

「そうだレコードにサインをもらおうと」思ったのですが、彼女のレコードはすべて日本においてきています、すぐなじみのレコ屋に出かけました。

そこで見つけたのがこのレコードです。

このアルバムは既にCDで持っていたのですが、そのレコ屋にはこのレコードしかありませんでしたので即購入、フェスティバル当日しっかっり抱えていきました。

さて当日会場へつくとちょうど雨があがったばかりの天候で、コンサート会場はシートがかけられていました。

スタッフらしい人に聞くと近くの公会堂に会場が移ったとのこと、道行く人に尋ね尋ね何とか会場に。

席は結構いっぱいでしたが前のほうに座ることができました。

トイレに行くふりをして楽屋への通路を探したのですが、きちんとした公会堂だけあってセキュリティがしっかりしていて行けそうもありません。

そうこうしている内にコンサートが始まり白いコート風ドレスのEttaはとても元気そうHuston Parsonとの「手の内すっかり分かり合ってる」和やかなステージングを楽しませてくれました。

しかしこのディトンという田舎町では彼らの知名度はあまり無いようで皆淡々と聞いているという感じでした。大ヒット「Don’t Go To Strangers」を歌い始めたときは私思わず大拍手してしまったのですが、客席からは何でこの曲で拍手をするのという視線。

しかしステージは玄人の粋を感じさせる唄と演奏を手抜きすることなく聴かせてくれました。

さてコンサートも終わり、客がはけたあとも公会堂の中を何とか楽屋に行けないか通路を探していた私ですが、なんとしても見つからずあきらめて会場を出ました。

公会堂前に出てもう一度建物を振り返っているとなんとEttaHustonがステージでの衣装のまま道を歩いてくるではありませんか。

思わず「Ms.Jones」と声をかけ自分が日本から来ていること、このコンサートを見ることができてとても幸福だというようなことを言ってレコードにサインをお願いしました。

ジャケットの写真が結構若い時のものであるのを苦笑しながら、日本での良い思いでのことを話してくれイラスト付のサインをしてくれました。

その間Huston1メートルぐらい離れたところでニコニコしながらじっと待っていてくれました。もっと英語が堪能であれば彼にも「「街の噂」の名演は忘れられません」とかいいたかったのですが、ともかく舞い上がっていたので彼女にサインをもらうのが精一杯でした。

それから数年後に彼女の訃報を聞くことになるとはつゆも思わなかった夏の思い出です。

     アルバム自体はMuse時代の水準の高い秀作です。

     よく考えるとこのアルバムHuston Parsonのプロデュースで演奏もしていますから彼のサインももらっておけばよかった。

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Nancy Wilson「Nancy Wilson / Cannonball Adderley」Capitol T1657

Nancycanon

Old Country」は歌ものではレコードが少ないですね。

作曲者のNatも参加しているこのアルバムはNancyと彼女をオハイオで発見したCannonballとのコラボ盤。

お喋りが過ぎる感じのCannonの「I Can’t Get Started」の次に唄われる「The Old Country」はBill のヴァージョンに比べるとかなりモダンな感じです。

このアルバムで唄われるNancyVocal6曲は新しい感覚の歌曲ばかりでいかにもニュースターの曲という感じ。

Happy Talk」「The Masquerade Is Over」という新しい時代のスタンダードが彼女のモダンさにぴったり。

Save Your Love For Me」を聞くと彼女が単なるジャズヴォーカリストで終わらないことを予感させます。

それにしても黄色のドレスとパンプスが素敵なNancyとちょっと下心のありそうなCannonballの立ち姿がいい感じのジャケットです。

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Bill Henderson「Bill Henderson」Vee Jay

Billhenderson

彼の「Am I Blue」はさらにブルージィ。

Vee Jay時代のBill Hendersonは変に歌をひねらずにアーシィに聞かせてくれますね。

クルーナーよりももう少しドメスティックな感じが男くささを感じさせる人。

このアルバムはコンボでのセットの曲もあるのですが、ストリングス入りの

Jimmy Jonesのオケで唄ったバラードたちが良いです。「Never Kiss And Run」や「Sleeping Bee」「More I See You」などJohnny Hartmanのバージョンと聞き比べてみるとニュアンスの違いが楽しめます。

Nat Adderly 作曲の「Old Country」の切ない旋律にこの曲が好きになりました。

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