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The Complete Dinah Washington on Mercury, Vol. 7 (1961)

Dinahvol7

Dinahの歌う「Congratulations To Someone」は嫉妬と自虐に、恨みまで織り込まれていると言うと言い過ぎになってしまいますね。
それだけ唱が強いこのバージョンは実はシングルカットされただけで、挿入されているオリジナルアルバムが無いんです。
昔はこのMercury時代最後の年、1961年の録音をまとめたこのCDアルバムでしか聞くことが出来ませんでした。(現在は輸入盤CDUnforgettable」のボーナストラックで聴くことが出来ますhttp://www.amazon.co.jp/Unforgettable-Dinah-Washington/dp/B0000046JS/ref=sr_1_35/250-7413232-8429038?ie=UTF8&s=music&qid=1181218688&sr=1-35

この1961年の途中で彼女は16年間所属したこのレーベルを離れRoletteに移籍していくわけです。
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年ごろから「What A Diff'rence A Day Makesのようなロッカ・バラードでヒットを飛ばした彼女ですが、この最後の年はバラードからスゥインギーなものまで円熟した唱をつめ込むように録音しているのですね。
彼女のアイドルの一人Sinatraの曲も数多く取り上げていますし、自分の過去の録音曲の再録も多い時代です。

3枚組みCD67曲を通して聴くのは体力が要りますが、私も若いときはこのシリーズのVol.1からVol.7までを日替わりで聴いていた時期がありました。
Everybody's Somebody's Fool」「Please Send Me Someone to Love」「I'm a Fool to Want You」「Stranger in Town」というブルージィな曲が多いDisk2をリピートしがちです。

ただこれだけ録音が多いとアレンジがマンネリだったり陳腐だったりするものも多いんですが、彼女の唱って、バックを全部消して現代のR&Bなアレンジをかぶせても充分いける唱。

そんな企画できないかなって昔から思っています。

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Dakota Staton「Softly」Capitol T1427

Dakotasoftly

Crazy He Calls Me」とはうって変わってジャケットも内容もしっとりとタイトルどおり柔らかいタッチのアルバム。

一番のポイントはBenny Carterの弦とフルートやホルン、ハープを使ったアレンジ。

アクの強いDakotaの唄が柔らかいオケにくるまれてシックにまとめられた感じです。

Capitolはこういうアルバムを作るの上手いですね。

バラードばかりの選曲もセンスがとても良い。

良い曲ばかりなので全部書いちゃいますとA面が「You’re Mine You」「Dedicated To You」「Close Your Eyes」「Solitude」「My Wish」「The Very Thought Of YouB面が「Be Anything」「Congratulations To Someone」「Whispering Grass」「Old Folks」「Body And Soul」「I Can’t Get Started With You

中でも「Congratulations To Someone」はこの後70年代にも再録する名曲。

このブログでは以前Tony Bennettのアルバムで紹介しましたが、http://bluesvoice.cocolog-nifty.com/blog/2004/01/tonybennettblue_e912.html「別れた恋人は今 どこかの誰の腕に抱かれているに違いない、そんな誰かさんにおめでとうと言おう」という内容。

自分から離れていった、今誰かの腕に抱かれている恋人を思う狂おしい気持ちとその誰かが私だったらばという願いが絶妙に歌いこまれている哀切極まりない歌ですが、Dakotaの大人の女性の諦めが切なく胸を打ちます。

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