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Dinah Washington「What A Difference A Day Makes」Mercury SR6015

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しばらくお休みしていた「この曲、この人、この一枚」。

半年ぶりの再開は、「What A Difference A Day Made」つながりでこの超有名盤。

本来このブログは、あまり知られていない人の、あまり知られていないアルバムの紹介ということで始めたのですけれど、近年Vocal好きの方たちでもこのレコードは知らないという方も多い、ということで今回アップ。

50年代末録音のこのタイトル曲、どういう訳か70年代の日本でかなり流行りました。

TVCMで使われたのがきっかけかもしれないけれど、同時期Ether Phillipsのディスコ・ヴァージョンがヒットしたりで、このアルバム自体もかなり注目を集めることに。

全編3連のリズムにストリングスと女性コーラスが絡むBelford Hendricksの大甘アレンジがベタなバラードアルバムなのですが、Dinahの唄はソウルバラードの原型ともいえる、はまったら抜けられなくなる粘着系。

初めて聴いた彼女のアルバムは「Dinah Jam」でしたがセッションのせいか演奏に取り止めが無く、彼女の喚きまわる唄も情感が乏しくて彼女自体にも興味がわかなかったものです(今でもあのレコードは滅多に聴きません)

そんなときこの曲、このアルバムを聴いて一気に彼女にはまってしまいました。

ここで唄っている曲は全て良い曲ばかりですがA面の1曲目「I Remember You」から深いですね。

I Won’t Cry Any More」なんてこの唄のベストかなって思っています(Tony Bennettが次かな)。

A面最後の「Cry Me A River」の怨念は恐ろしくなるほどと言ったら言いすぎでしょうか?

この時の録音のコンプリートバージョンCDを持っているのですが、録音の冒頭デレクターか誰かが「Julie Londonのように唄ってよ」と言うのですが、彼女は「Dinah Washingtonのようになら歌える」と答えています。

彼女のレコードはどれもDinah節炸裂なのですが、「Manhattan」「It’s Magic」のように他の人のイメージが強い曲ほどDinah色に塗りこめられて強烈に感じます。

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