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Bobby Darin「Winners」ATCO SD33-107

Bobby_darin_winners

Bobby Darinのスゥイング感というのはシナトラを超えたと言われていたのだけれど、一小節聴いただけでその躍動感で聞き手を乗せてしまうのは本当に凄いことだと思います。

このアルバムはCapitolに移籍後Atcoで未発表だった音源をアルバム化したもの。

といっても残り物集ではなく、Bobby Scotのピアノを中心としたセッション時のものと思われます。

ポップなアレンジに小粋に唄い飛ばすDarinの唄に、四つに絡むScottのピアノが結構Jazzなアルバムです。

Peggy Leeの哀愁溢れる「Golden Earring」をここではコミカルな女性コーラスを絡めたアレンジで意表をつかせますが、結局粋なミディアム・スゥイングで新解釈を納得させてしまいます。

力を抜いたときの彼の声には独特の哀愁があって、キャッチーなアレンジでもこの哀愁曲のイメージを壊さないことで聴かせる唄にしているのだと思います。

その声がバラードになると、それこそこれ以上の切なさは無いだろうと言うぐらいの哀しさをかもし出します。

以前からフィンガー・スナッパーの彼よりもバラードを歌う彼を評価して欲しいといってきたのですが、このアルバムでも何曲かそんなバラードが収められています。

中でも古い佳曲「When Day Is Done」での哀切感がたまりません。

この時期移籍していたCapitolでは秀作を遺してはいたものの、ヒットに恵まれず再びAtlanticに戻ってくるのですが、常に「才能」と「やりたいこと」と「時代」との微妙なずれを埋めることが出来ずに37歳で亡くなってしまいます。

2005に公開された伝記映画「Beyond The Sea」は大推薦映画です

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Peggy Lee「Peggy Lee With Dave Barbour」東芝 ECP88169(Capitol原盤)

Peggy_with

Everybody Loves Somebody」つながりで紹介するアルバムは過去既にアップしている「Rendezvous With Peggy LeeCapitol T151に「Everybody Loves Somebody」を含む未アルバム化4曲を追加して国内販売されたもの。

http://bluesvoice.cocolog-nifty.com/blog/2003/12/peggyleerendezv_4dad.html

本国では絶対こういうタイトルでは発売されないアルバム・タイトルは国内盤ならでは。

Dave Barbourは当時彼女の旦那だった名ギタリスト、だったと言うのはつまりその後離婚しているからで。

ギタリストと歌手というのは結構惹かれあうけれど結局別れてしまう場合が多いようで、Julie LondonHoward Robertsもそうですね。

やはり伴奏楽器として歌手をバックアップできる楽器ではあるけれど、ソロ楽器としても派手な存在であることが、大歌手にとって夫唱婦随とは行かないところなんでしょうね。

このアルバムはまだ二人が円満だったころの録音集、Peggyの唄に寄り添うDaveのギターを聴いていると婦唱夫随というほうがぴったり来る優しい音。

そんなほのぼの感がこの曲をこのあと何年も埋もれさせてしまう印象の薄いものにしてしまったのかも。

オリジナル・アルバムに入っている「Don’t Smoke In Bed」「Golden Earring」「Manana」等彼女の代表曲はやはりただものではないです。

Manana」は二人の競作、その後印税はどうやって分けたんだろう(作詞作曲で別れているから心配ない)。

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