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Dakota Staton「A Packet Of Love Letter」High Note HCD7008

Dakota

「誰か、真剣に君を愛している奴がいる…..誰だろう?」 Guess Whoつながりで今回はDakotaの多分スタジオ録音では遺作となるこのアルバム。

若いときはCapitolでソウルフルだけれど洗練されたアルバムを数多く出していたDakotahttp://bluesvoice.cocolog-nifty.com/photos/black_royal/ds1.html

その後UAからGroove Merchantへ移ってコテコテのヴォーカルを聴かせてSoulファンからも支持を受けていた彼女ですが、このアルバムを出したときは60代後半、さすがに声の衰えは隠せないものの、Houston ParsonMelvin Sparksというかつてのコテコテ派重鎮を従えて黒い吐息を搾り出しています。

More Than You Know[Trv’lin’ Light]といったJazzものから「Night Lifeそしてこの「Guess Who」までやはり根底に流れるのはBluesですね。

このアルバムは彼女の歌にかけた人生を内なるブルースに包み込んで愛おしく唄った秀盤。 

ここには若いときの「通る」「張り切った」声はありませんが、1曲、1曲人生を歌いこむ深い声があります。

やはり印象に残るのが「Guess Who」、思いを寄せる人に「一番あなたを思っている“誰か”は実は私」という恋の歌が、もっと大きな愛の歌になっているのが人生の重みというやつでしょうか。

深いバラードやブルースの曲目に挟まれた粋なスィング、「The Way You Look Tonight」は若い女の子には出せない味。

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Jesse Belvin「Just Jesse Belvin」RCA Victor LPM2089

Just_jeese

Jesseのスゥイング感はソウルシンガーのそれに近いのかも知れませんね。

Judyの歌った「ZingWent The String Of My Heart」も彼のタイム感で歌われるとさらにモダンに感じます。

このタイム感は「Witchcraft」のような軽妙な曲になると更に絶妙。

Secret Love」をミディアムスゥイングで唄ったときのセクシィさ、「Love Is Here To Stay」「My Funny Valentine」等バラードで垣間見せる粋なこぶしの優雅さも良いです。

同世代のSam Cookeもスタンダードを多く唄っていますが相通じる部分がありますね。

レコード会社は彼をスタンダード歌手として売っていきたかったのかも知れませんが、彼の資質も時代もそれを許さなかったでしょう。

しかし彼は1960年に28歳の若さで自動車事故で亡くなってしまい、ソウルシンガーの時代の彼を見ることは叶いませんでした。

しかしこのアルバムで唄われた自作の「Guess Who」はまさにソウルシンガーの彼の未来が窺える名曲。

日本では、Vocalファンにも、ソウルファンにもあまり知られることのない歌手ですが、こんな素晴らしいアーティストがいたことを一人でも多くの人に知っていただきたいです。

このアルバムのあとVictorにはもう一枚、彼の代名詞をタイトルにしたアルバム「Mr. EasyRCA2105がありますがこれもお勧め。

http://bluesvoice.cocolog-nifty.com/blog/2003/11/jessiebelvinmre_e958.html

Guess Who」は70年代B.B Kingがヒットさせたことでも有名。

BBとはメジャーになる前に同じレコード会社だったので親交があったのかも知れませんね。

Guesswho

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