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Frank Sinatra [Song For Young Lovers] Capitol W1432

Songfoyounglovers

My One And Only Love」と言えばやはりSinatra

Vocalファンは名盤「John Coltrane & Johnny Hartman」でのHartmanの甘々な唄を筆頭に上げるかも知れませんが、やはりこの歌はSinatraのもの。

1953年にSinatraによって吹き込まれたこのヴァージョンが無ければJohnnyの解釈も違っていたかも知れませんね。

この曲は「I Got The World On A String」とのカップリングでシングル盤として出された曲、アルバムとしては'56年に発売されたシングル編集盤「This Is SinatraCapitol T768にコンパイルされています。

しかし今日ご紹介するのは’53年に録音されたSinatra初の10吋アルバム「Song For Young LoversCapitol L488に、同時期に録音されたシングル盤のバラード曲を4曲加えて12吋アルバムとして’60年に発売されたアルバム。

オリジナルCapitol L488は陰影の感じられる秀逸なアルバムだったのですが、この4曲を加えることで甘美さが加わってさらに聴きやすいアルバムになっていると思います。

オリジナルアルバムと同じくこの曲のアレンジはNelson Riddleによってなされています。

オリジナル曲群のアレンジも格調高いのですが、この曲のアレンジも品格が感じられますね。

とくにBメロの「君の手が触れると天国のような気持ち」というところではアルトがとろけるようなオブリガート、続く「その天国は僕の知らなかった世界」と歌うとトランペットが高揚させるというような木目細かさが歌詞を唄を絶妙にサポートしています。

SinatraCapitol時代に唄の深みを増したといわれていますが、Riddleのアレンジが大きく貢献しているのは疑う余地が有りませんね。

それが良く表れているのがこのアルバムの中で「My One And Only Love」の1曲前に入っている「Someone To Watch Over Me」。

SinatraColumbia’45年にこの曲を録音しています。

母性本能を猛烈に掻き立てたであろう若く切ない歌声のColumbia録音も非常に魅力的ですが、いくつかの恋を経てなお寄る辺無き男の哀愁を唄うCapitol録音も絶品だと思います。

*注・現在販売されている[Song For Young Lovers]のCDには「My One And Only Love」とSomeone To Watch Over Me」は入っていません

Thisissinatra

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Dakota Staton「Dakota Staton Sings Ballads And The Blues」Capitol T1387

Dakotaballad

Sings Ballads And The Blues」このタイトルはまさに彼女の個性をずばり現しているタイトルだと思います。

Dinah Washingtonの影響を強く受けた唄で、メジャーのキャピトルに十数枚のアルバムを残してるDakotaですが、バラードではDinahをさらに洗練させた解釈を聞かせるものの独特のこぶしはやはり根底にあるBluesが横溢して出てくるもの。

そんな重量感あふれるBalladと彼女の本質であるBluesを組み合わせたこのアルバムはまさにうってつけの企画であったのではと思います。

Someone To Watch Over Me」「Romance In The Dark」「My One And Only Love」「I’ll Know」「Where Flamingos Fly」「Time Was」のBallad曲に Little Walterの「My Babe」やLittle Willie Johnの「I Need Love So Bad」を絡ませる選曲が1960年リリースのアルバムらしいところ。

しかしそこはCapitolですから比重はBalladに、後のGroove Merchant時代のようなコテコテのブルースを聞かせるというのはこの時代、このレーベルでは無理というものでしょう。

しかしそのさじ加減があいまってアーシィなアルバムになっていますね。

Sinatraのヒット曲、「My One And Only Love」は黒人ではJohnny HartmanLorez Alexandriaの名唱が有りますが、Dakotaのゴージャスでブルージィな唄もお勧めです。

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