« 2010年4月 | トップページ | 2010年12月 »

Teri Thornton [ Devil May Care] Riverside RLP 352

Teri_thornton

Detour Aheadつながりで3ヶ月振りのブログ更新はTeri Thorntonの「Devil May Care」。

Detour Aheadは小品といわれているけれど、彼女のようにしっかり歌われると重い歌になります。

小唄風に唄われると「恋は悪い男に引っかからない様、回り道をしない様に」と一見お気楽な恋を勧めているようにも取れる歌なのですが、彼女のように深く唄われると過去にいろんなことがあった教訓の上に唄う、更に深読みをすると回り道をせずに生きるのは傷つかなくて良いけれど本当はそんな男と道ならぬ恋に落ちてみたい、しかし踏み切れない自虐まで聴こえてきそうです。

このアルバムは今から20数年前、まず国内盤で購入しました。

当時角川映画の「キャバレー」が封切られ、マリーンが歌う挿入歌の「Left Alone」が巷で流れるのを聴き,本格的なJazz Vocalのアルバムでこの曲が唄われているものはないかと探しているときに出会ったものです。

Mal WaldronBilly Holidayのために作曲しBillyが詞を書いたこの曲はBilly自身を含めVocalのレコードディングが稀なため、このアルバムは当時チョッと話題になりレコード会社も久しぶりに再発したものだったわけです。

魅力的なアルトヴォイスを巧みにコントロールして唄う彼女のLeft Aloneはマリーンのものより渋く深く私の心を打つものでした。

Winton KellyClark Terryといった名手にバックアップされたこのアルバムを聴いてから、Dinah WashingtonEllaSarahといったメジャーな歌手だけは無く、更に黒人Jazz Vocalistのアルバムを聴き進むようになったきっかけの一枚になりました。

今回ご紹介する盤は数年前に入手したオリジナルRiverside盤です。

一曲目の「Lullaby Of The Leaves」からClark TerrySelden Powelらの分厚いホーン陣に包まれながらFreddie Greenの刻むリズムに悠々とフレーズを載せて唄う深い声に引き込まれます。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

« 2010年4月 | トップページ | 2010年12月 »