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The Cadillacs 「Crazy Cadeillacs」Jubilee JGM1089

Cadillacs2_3

Milles Brothersが後世のコーラスグループに与えた影響は多岐にわたると思うのですが、まずBarber Shop Groupとして市中の気軽な友人たちが声を合わせてみることから始めるということ。

そして器楽的アプローチ、特にベースパートの上にハーモニーを重ねていくことなどがあげられると思うのです。このベースパートのボン・ボボボ・ボンという音、黒人霊歌やブルースのコール&レスポンスから来るシャウト、掛け声、これが後のDoo Wopコーラスの基礎になっていったのではと思っています。もちろんDoo Wopはゴスペルグループやジャズコーラス等色々なコーラスのひとつの集積として生まれたものですが、そこにMilles Brothersの存在も大きかったと思っています。そんなDoo Wopグループ、50年代、星の数ほどのグループが生まれていますが、今回はMills Brothersの歌ったGloriaをヒットさせたThe Cadillacs2Nd アルバム「The Crazy  Cadillacs」のご紹介。

彼等は50年代初期にニューヨークで結成、キャッチーな振り付けとゴージャスなグループネーミングで売り出されたそのデビュー曲がこのGloriaだったわけです。発売当初は大きな売り上げを上げたわけではないのですが、Doo Wopのスタンダードとなってその後多くのグループに取り上げられる名曲となりました。グループ自体は当時のトップグループであったCoastersのレパートリーのようなノベルティなアップテンポの曲をコミカルな振り付けで歌うことによって人気を博していきました。

このアルバムは2Ndアルバムにしてこのデビュー曲が収められているのですが、グループの性格を現すようにバラードとポップなアップテンポの曲が絶妙に配分されています。このころのDoo Wopグループのアルバムによくあるポピュラースタンダードを3連のバラードで唄うと言う試みがなされていないのが彼等のアルバムの特徴です。その後彼等は他のDoo Wopグループの御多聞にもれず、分裂後活動を縮小休止してしまうのですが、90年代末に行われた50’s60’sDoo Wopグループを一同に会した大きなDoo Wop Showに出演し元気な姿を見せています。

そのときにも当然このGloriaを歌っているのですが、Showの後半複数のグループがこのGloriaを唄い競うコーナーがあって、改めてこの曲がDoo Wopグループに与えた影響の大きさを思い知らされます。

このライブは映像化されて「Doo Wop 50」と言うDVDVideoで見ることができます。Cadillacsが唄ったあと、当時この曲をカバーしていた白人Doo WopグループPassionsのリードシンガーJimmy Gallagherが唄うと、同じくこの曲をヒットさせたVito & the SalutationsVito Balsamoがブリッジを唄い、最後はやはりこの曲の録音を残している The Channels Earl Lewis が絶妙のボイスコントロールで唄いきって大円団という涙ものの映像です。Doo wopファン、コーラスファンは必見です。

Doowop50_5

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