Jesse Belvin「Just Jesse Belvin」RCA Victor LPM2089

Just_jeese

Jesseのスゥイング感はソウルシンガーのそれに近いのかも知れませんね。

Judyの歌った「ZingWent The String Of My Heart」も彼のタイム感で歌われるとさらにモダンに感じます。

このタイム感は「Witchcraft」のような軽妙な曲になると更に絶妙。

Secret Love」をミディアムスゥイングで唄ったときのセクシィさ、「Love Is Here To Stay」「My Funny Valentine」等バラードで垣間見せる粋なこぶしの優雅さも良いです。

同世代のSam Cookeもスタンダードを多く唄っていますが相通じる部分がありますね。

レコード会社は彼をスタンダード歌手として売っていきたかったのかも知れませんが、彼の資質も時代もそれを許さなかったでしょう。

しかし彼は1960年に28歳の若さで自動車事故で亡くなってしまい、ソウルシンガーの時代の彼を見ることは叶いませんでした。

しかしこのアルバムで唄われた自作の「Guess Who」はまさにソウルシンガーの彼の未来が窺える名曲。

日本では、Vocalファンにも、ソウルファンにもあまり知られることのない歌手ですが、こんな素晴らしいアーティストがいたことを一人でも多くの人に知っていただきたいです。

このアルバムのあとVictorにはもう一枚、彼の代名詞をタイトルにしたアルバム「Mr. EasyRCA2105がありますがこれもお勧め。

http://bluesvoice.cocolog-nifty.com/blog/2003/11/jessiebelvinmre_e958.html

Guess Who」は70年代B.B Kingがヒットさせたことでも有名。

BBとはメジャーになる前に同じレコード会社だったので親交があったのかも知れませんね。

Guesswho

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Bobby Blue Bland「Try Me、I’m Real」MCA27078

Trymeimreal

Bobby BlandというとやはりDuke時代が一番という評価が強くて、このアルバムあたりのMCA時代というのはとっても評価が低いんですね。

それは日米とも同様なようで、中古レコードの値段に如実に現れていてかなり悲惨なプライスが着いている場合があります。

おかげでとってもリーズナブルに入手できるわけです。

しかし私にはスタンダードとソウルとブルースが絶妙に入り混じったこの時代もお気に入りで、結局Malacoまでの全ての時代の彼が好きということになってしまいます。

ねっとりとしたソウルバラードの合間に歌われるスタンダード「What A Difference A Day Makes」と「I Cover The Waterfront」が美味しいです。

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Charles Brown「One More For The Road」Blue Side BL60007-1

Charlsbrown

Save Your Love For Me」はBlues系の歌手に取り上げられることの多い曲。

BluesStandardの狭間の代表Charles Brownにしてみると当然の選曲かも知れません。

今回紹介するアルバムは彼にとっては晩年の作品、70年代以降はメジャーなレーベルとは縁が無かった彼らしいマイナーレーベルの作品ですが、Standardの満載の侮れないアルバム。

4050年代黄金期の「Drifting Blues」や「Black Night」のヒットのおかげでBluesアーティストとしての認識が強い人ですが、当時の録音120曲をコンパイルしたCD集を聴いてみると80%以上がスタンダード、それも小唄系の粋な歌ばかり。

その辺がBluesファンから敬遠されている所以かもしれませんが、まさにBluesStandardの境目の美味しいところを聞かせてくれる私にとっては重要な人。

つぼを押さえたピアノと甘渋な唄、NatKing Coleをさらにアーシィにした感じといったらよいでしょうか。

Bluesファン、Vocalファン、Jazz好きの皆さんに認識していただきたい偉人です。

60年代には若者向け(?)Bluesよりのアルバムも多かった彼ですが、80年代半ばのこのアルバムは粋な小唄満載のスタンダードアルバム。

Cottage For Sale」の哀愁は彼ならのもの、「One For My Baby」「I Miss You So」はブルージィというよりやはりBluesっぽいと言ったほうがいいのでしょうか。

このアルバムのもうひとつの目玉はギターのBilly Butlerの参加。

この人もBluesJazzの境目の人ですが、実にセンスの良いギターを聞かせてくれます。

残念なのはジャケットがあまりにも情けないこと、バックスリーブのほうがまだましなので今回は裏ジャケ掲載です。

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Ruth Brown 「Blues On Broadway」Fantasy F9662

Ruthbrown_blues_on_broadway

昨年(2006年)11月に亡くなったRuthの「Tain’t Nobody’s Biz-Ness If I Do」は彼女が61歳のときの秀作「Blues On Broadway」で聞くことができます。

往年のAtlantic時代のような声の張りはありませんが、歌いこんだブルースとバラードの名曲はじっくり煮込んだスープのような味わいです。

クラプトンで有名な「Nobody Knows」も良いですが「Good Morning Heartache」のようなスタンダードを「ぶるうす」で歌わせたときの彼女が最高ですね。

Hank CrawfordRed Hollowayのサックスの御大たちのサポートやソロも楽しめますが、Rodney Jonesのつぼを押さえたモダンなギターがアルバムをセンス良くまとめていると思います。

Am I Blue」の間奏でのHankのソロに絡みつくRodneyのギターワークはため息が出ます。

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Eve Boswell「Eve」Capitol T10077

Eve

シナトラとの世界旅行のあとはあのEve Boswellが世界8ヵ国の言葉で歌うこのアルバム。

The War Years」で有名な彼女のこのアルバムを入手したのは数年前ですが、初めて聞いたのは今年の元旦です。

実はこのレコード、シールドで手に入れたんです。

アメリカの中古レコード屋はまだビニールが破られていない未聴品のシールドレコードを良く見かけるのですが70年代以降のものが圧倒的です。

このアルバムのような60年代のレコードがシールドでお目にかかるのは滅多にありませんでした。

きっとアメリカでは知名度が低い人なので売れ残っていたのでしょうね。

しかしおかしなもので一度入手すると、このシールドを破るという行為が結構勢いが無いと出来ないものなんですよ。

簡単に言うともったいない気がするわけで、なかなか破る勇気が出なかったんです。

でもEveの声は聴きたい、今年の元旦の縁起担ぎではないのですが一年の最初に聞くアルバムとしてシールドを破いた次第です。

スペイン、ハンガリー、ポルトガル、イタリア、フランス、アフリカ、ドイツそして英語と色々な言語で歌われる曲はそれぞれの国の名曲らしいのですがイタリア、フランス、英語の曲以外は初めて聴く曲が多いです。

でも彼女の声、歌い方にしっくり来るのは英語の「Once In A While」、打ち震える乙女心が最高です。

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Teresa Brewer「When Your Lover Has Gone」Coral CRL757257

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I Love You Much Too Much」つながりで何かUPしようと思ったのですが、大好きなDean Martinのラテン盤かサンタナしか思い浮かばなく季節柄あきらめました。

代わりに次に好きな曲「I Had The Craziest Dream」が切ないこのアルバムで更新です。

私的には有名盤なのでこのブログには如何かなと思ったのですが、最近のアップを振り返って見ると結構お約束盤での更新も多いのでもう解禁です(笑)。

聞きなおしてみるとやはり名盤、彼女の数有るアルバムの中ではしっとり度一番。

一曲目のタイトル曲からラストの「Fools Rush In」まで哀切浸りきりですね。

Maybe You’ll Be There」「Music, Maestro Please!」等大好きな曲が多いのもうれしいです。

でも「Mixed Emotions」。

ちょっと古風でさりげない、耳元で囁いているようでいながらじっと目を見つめられている感じ。

この曲のバージョンではかなりのところにあるのではないかと思える出来です。

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Tony Bennett 「To My Wonderful One」Columbia CL1429

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Till」と言うとTony Bennettというぐらいの彼の代表曲なのですが、その曲が入っているこのアルバムを紹介するのにこんなに時間が空いてしまいました。

もともと声域の広い人ではない彼が声を高めると苦しいそうに聞こえます。それが若いうちは苦しさが切なげでえもいわれぬ哀切に聞こえていたわけです。

それも前作[Tony]ぐらいまでは良かったのですがこのアルバムや「Alone Together」あたりになると苦しさが先に感じられてしまって我慢できなくなってしまう時が有りますね。

せっかくのシナトラソング「I’m Fool To Want You」や「Laura」では重過ぎてこちらの頭まで重くなってしまい針を降ろしたくなります。

でもさすが「Till」はとても良いですね、ロングトーンが重くならず心に染みます。

やはり甘い曲にこのちょっと重い声との組み合わせが哀愁を感じさせるのでしょうか。

そういう意味では「Tenderly」がビター・スイートでなかなかでした。

この時期を過ぎて、アルバム「Tony Sings For Two」あたりから、また自然に入ってってくる唄になってきます。やはりこのころは年齢を含め転換期だったのかもしれません。

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Anita Bryant 「As Long As He Needs Me」 Columbia CL2035

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Columbiaでの4枚目(Best盤を除く)。
美貌も、唄も磨きがかかって絶頂期に向かう60年代前半のアルバム。
この頃のポピュラーアルバムは「Days Of Wine And Roses」「I Left My Heart In San Francisco」「Call Me Irresponsible」[Fry Me To The Moon]と選曲がお約束なだけに安心して聴ける。
凡庸な歌手ならそつなくこなしてアルバムをまとめてしまうところ。
タイトル曲での説得力ある語り口を始め、かすかにカントリーの香りも漂わせながら綺麗な声でスムースに、気持ちよく。
こんな歌手たちがいた良い時代にタイムスリップ。

続きを読む "Anita Bryant 「As Long As He Needs Me」 Columbia CL2035"

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Anita Bryant 「Anita Bryant」 Carlton LP 12/118

                                                    

Anitab

ミスクラホマのAnitaのファーストアルバム。

唄も美貌もColumbia時代ほど洗練されてはいないが美味しい。

MR.

 Wonderfulの端正な歌い方は彼女の外見そのまま。

この曲を含んだA面のしっとり感が良い感じ。

綺麗に唄われた「Just In Time」、透明感のある唄い出しの「Hello Young Love」、涙が出そうな「Love Look Away」、曲の良さに唄が負けない「Till There Was You」にもう一度針を降ろす。

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James Brown 「Cold Sweat」 Polydor PD1020(KING)


A面 67年のヒット曲「Cold Sweat」をLP化する際65年のSmashでのアルバム「Out Of Sight」に入れていたスタンダードを再収録したもの。
A面は「Kansas City」等のロックロールを、B面は件のスタンダードをJBの世界に塗り替えている。
スタンダードが決まりに決まったソウルバラードになっているのが凄い。
こんなかっこ良い「Nature Boy」「Mona Lisa」は他ではちょっとありえない。
「Out Of Sight」時もそうだったのだろうけれどこのアルバムを買う層が当時スタンダードを聞くはずがない訳で、それを(スタンダードを歌うことは彼の夢のひとつ)最新アルバムに塗りこめることで強引に聞かせてしまう。
でもそれがリスナーにとって自然なものにさせるところが凄い。
これがこの国の音楽の有り様、GospelやSoulを歌っていても普段ラジオから流れているポピュラー、昔から歌い継がれている唄が常に体の中にある。
「Jazzしか聴かない、Bluesというものはこういうものだ」などと言って音楽の幅を狭めるのはつまらない。
世の中には素晴らしい音楽がいっぱいある、JBが改めてそう教えてくれる。

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