Doris Day 「In Songs From“Love Me Or Leave Me」Columbia CL710

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Love Me Or Leave Me」つながりでアップするのはDori Dayの同名アルバム。

このレコードは映画「Love Me Or Leave Me」のサウンド・トラック・アルバム。

1930年代の歌手Ruth Ettingの伝記映画、子供のころ夕方からやっていたテレビの洋画劇場で見た記憶があるのですが、内容は全く覚えていません。

覚えているのが邦題の「情欲の悪魔」というタイトル。

子供心にドキドキして見たような記憶がうっすらとあるのですが、内容はタイトルのどぎつさとは違ったものだったような気がします。

この映画、現在では英語版のDVDしか流通していないようなので簡単に見ることは出来ないのですが、内容はDoris Day扮するRuth Ettingと彼女に執拗なまでの愛情で迫るJames Gagny扮するシカゴのギャングの愛憎劇。

このギャングのRuseを独占しようとする欲望が「情欲」ということで、決して性的な「欲情」のことを強調した訳では無いのですが、英訳すると情欲も欲情も性的な欲望になってしまいます。

どちらにしても現代ではこんな邦題はつけませんね。

肝心のアルバムはというと1930年代の曲ということで今では聞かれなくなった古い曲も多く、映画化当時のモダンな仕上がりにしてるとはいえ、彼女の明るい唄い口のせいもあって映画の挿入歌の域を出ない曲が並んでしまったというのが印象です。

古い曲はオリジナルのRuthのほうが数倍良いかなという感じ。

それでもタイトル曲や「You Made Me Love You」「Mean To Me」等後世まで歌い継がれた曲というのは力があって、Dorisの唄も趣新たに聴かせます。

Ruthのアルバムも聴きなおし古風な佇まいにしばしタイムスリップしました。

Ruth Etting 「The Original Recording Of Ruth Etting Love Me Or Leave MeColumbia ML5050

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Bobby Darin「Winners」ATCO SD33-107

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Bobby Darinのスゥイング感というのはシナトラを超えたと言われていたのだけれど、一小節聴いただけでその躍動感で聞き手を乗せてしまうのは本当に凄いことだと思います。

このアルバムはCapitolに移籍後Atcoで未発表だった音源をアルバム化したもの。

といっても残り物集ではなく、Bobby Scotのピアノを中心としたセッション時のものと思われます。

ポップなアレンジに小粋に唄い飛ばすDarinの唄に、四つに絡むScottのピアノが結構Jazzなアルバムです。

Peggy Leeの哀愁溢れる「Golden Earring」をここではコミカルな女性コーラスを絡めたアレンジで意表をつかせますが、結局粋なミディアム・スゥイングで新解釈を納得させてしまいます。

力を抜いたときの彼の声には独特の哀愁があって、キャッチーなアレンジでもこの哀愁曲のイメージを壊さないことで聴かせる唄にしているのだと思います。

その声がバラードになると、それこそこれ以上の切なさは無いだろうと言うぐらいの哀しさをかもし出します。

以前からフィンガー・スナッパーの彼よりもバラードを歌う彼を評価して欲しいといってきたのですが、このアルバムでも何曲かそんなバラードが収められています。

中でも古い佳曲「When Day Is Done」での哀切感がたまりません。

この時期移籍していたCapitolでは秀作を遺してはいたものの、ヒットに恵まれず再びAtlanticに戻ってくるのですが、常に「才能」と「やりたいこと」と「時代」との微妙なずれを埋めることが出来ずに37歳で亡くなってしまいます。

2005に公開された伝記映画「Beyond The Sea」は大推薦映画です

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Martha Davis And Spouse「A Tribute To Fats Waller」 Abc Paramount ABC213




Hartmanはバラードで「Ain’t Misbehavin’」を歌いきったけれど、本来この曲の持ち味はこのMarthaの個性のようにコミカルなもの。
クリント・イーストウッド監督の「Piano Blues」で超絶テクニックを披露していたMarthaは旦那のSpouseとの粋なブラック・エンターティメントで舞台を沸かせていた人。
ノベルティなFatsの曲はMarthaにはぴったりだけれど「Blue Turning Gray Over You」で聞かせるブラック・バラードはブルージィで哀愁たっぷり。

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Sammy Davis Jr.「The Nat King Cole Song Book」Reprise 6164


Nat King Coleは声質が似ているせいもありSammyの唄まねの十八番の人でもあった。
Deccaの「At Town Hall」でもNature Boyを特徴を捉えてそっくりに唄っている。
Natの声のほうがキメが細かく、低い声から高い声までストレス無く一定の声質で唄うのに対し、Sammyの声はちょっと荒くダイナミックに、このアルバムでは更に粋に唄いまわしている。
「Mona Lisa」と「Nature Boy」は「Too Young」を挟んでメドレーで歌われているがそれだけ手馴れた歌ということかもしれない。
「Paper Moon」や「Route 66」はNatと同じようなアレンジだが、「Unforgettable」の斬新な編曲がSammyの声に良くあっている。
数あるNatトリヴュートアルバムの中でも推薦盤の一枚。

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Matt Dennis「Welcome Matt Dennis」Jublee1105


Sy OliverのゴージャスなオケにMattの粋な唄、「Home」を聴くなら絶対のお薦め盤。
ウイットに富んだジャケットに写っている女性は奥方のGinny Maxeyに良く似ている、もしかすると、、、、
「My Blue Heaven」や「Cheek To Cheek」などの有名曲よりも、「A Cup Of Coffee A Sandwich And You」や自作の「Your Family」「You Make Me Feel At Home」のような小粋な小品が彼らしい。

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Marge Dodson「In The Still Of The Night」Columbia CL1309


以前このコーナーで紹介した[New Voice In Town]ではアクは強くないけれどジャージーなのりを聞かせていたMarge.
「In The Still Of The Night」をタイトルにしたこのアルバムはそれより前のもの。一転してしっとりしたアルバム作りであったのだけれど、この頃は白人ヴォーカルと聴きまごうようなほどあっさりとした節回し。
音の伸ばし方、上げ方の少し投げ出したような唄い方、唄いだしを可愛らしく作るところなどは一寸Beverly Kenney風でもある。
アルバムを通して聞いていくと背伸びしていた少女が、大人の世界を知って少しずつこなれていく風情がみえる。
「Little Girl Blue」「Someone To Watch Over Me」のような初々しい思いの歌から「The Man I Love」、「I Cover The Waterfront」で経験をつみ「In The Still Of The Night」で夜の似合う女になっていく。
Columbia時代の後はDeccaでPopな味付けのアルバムを作る彼女ではあるけれどソウルフルな曲を歌っても臭くならない人であった。

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Vic Damone [Linger Awhile] Capitol T1646


Damoneの傑作というとCapitol期のスゥインギーな諸作を忘れるわけにはいかない。
Jack Marshallの小気味の良いアレンジとオケで唄われたこのアルバムはバラードでは聞き流してしまいそうなほどスムースな彼の美声をスゥイングさせきらりと光る佳作にしている。B面1曲目の「Soft Light And Sweet Music」はまさに彼の唄そのもの、続く「Deep Night」は深い優しさが溢れている。
スゥイング曲が続く中,バラード「There! I’ve Said It Again」に更に安らぐ。

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Vic Damone [Young And Lively] Columbia CS8712


美しく淀みない若い声で歌が唄えるということは素晴らしいことである。
それが逆に歌の表情を消してしまう場合が多い。
Damoneの歌はつい聴きすごしてしまうほどスムースであるといってしまっては酷だろうか。
しかしドラマのある歌を美しく唄われると心に響く
こんな綺麗な「Last Night When We Were Young」はそうは聴けない。
「We Could Make Such Beautiful Music」はまさに美しさが心に残る。
だがB面はどの曲がどうという印象も無く聴き終わってしまうのが寂しいところ。
けれどもなんといっても癒しを与えてくれる美しい声と歌。
彼の場合歌に人柄が見えないのが日本で人気の無い理由のひとつかも。
本当に歌と同様に癒しを与えてくれる人なのかもしれない、何せPiea AngeliはJames Deanより彼を選んだのだから。

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Johnny Desmond「Blue Smoke」Columbia CL1477


青く冷たい湖の底を覗くような音作り。
サウンドの要はTony Mottolaのギター。
Bob Haggartのベースの上を流れる、透明感のある中高音をもったJohnnyの声にさざ波のように絡みつくTonyのオブリガート。
コードのカッティングによるバッキングを極力廃し、その硬い質感のトーンでひたすらJonnyの唄の装飾に徹する。
「It’s A Lonesome Old Town」の荒涼とした景色さえ具現する音はこの曲の魅力を極限の形で表現している。
タイトル曲の「Blue Smoke」は音自体がタイトルになっていると言っても過言ではない。
「Last Night When We Were Young」、こんな寂しいこの曲のバージョンは他にないと思う。
全曲を貫く青い寂寥感に心ゆくまで浸っても引きずらないのは大人の男の唄である故。

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Sammy Davis Jr.「California Suite」Reprise R6126


A面にMelのカルフォニア組曲を、B面に彼の作曲した名曲たちを唄った秀作。
以前Melの同名アルバムを聞き通したとき覚えた疲労感はここでは全く感じられなれなかった。組曲の中の1曲1曲をSammyの大きく包み込むような唄で聴かされるとあらためてMelの作曲家としての才能に驚かされてしまう。
Melの唄では凡庸に感じられた曲を蘇らせるSammyの才能も素晴らしいと思う。
B面はおなじみの名曲たちのオンパレードだが、珍しくヴァースからはいる「A Stranger In Town」での絡みつくような唄がやはりこの曲のムードによく合っている。
「A Stranger Called Blues」「Welcome To The Club」「Willow Road」「Born To Be Blue」、そして「「The Christmas Song」までがすべてSammy独特の大人の男の哀切で唄いきられている。

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