Peggy Lee「Peggy Lee With Dave Barbour」東芝 ECP88169(Capitol原盤)

Peggy_with

Everybody Loves Somebody」つながりで紹介するアルバムは過去既にアップしている「Rendezvous With Peggy LeeCapitol T151に「Everybody Loves Somebody」を含む未アルバム化4曲を追加して国内販売されたもの。

http://bluesvoice.cocolog-nifty.com/blog/2003/12/peggyleerendezv_4dad.html

本国では絶対こういうタイトルでは発売されないアルバム・タイトルは国内盤ならでは。

Dave Barbourは当時彼女の旦那だった名ギタリスト、だったと言うのはつまりその後離婚しているからで。

ギタリストと歌手というのは結構惹かれあうけれど結局別れてしまう場合が多いようで、Julie LondonHoward Robertsもそうですね。

やはり伴奏楽器として歌手をバックアップできる楽器ではあるけれど、ソロ楽器としても派手な存在であることが、大歌手にとって夫唱婦随とは行かないところなんでしょうね。

このアルバムはまだ二人が円満だったころの録音集、Peggyの唄に寄り添うDaveのギターを聴いていると婦唱夫随というほうがぴったり来る優しい音。

そんなほのぼの感がこの曲をこのあと何年も埋もれさせてしまう印象の薄いものにしてしまったのかも。

オリジナル・アルバムに入っている「Don’t Smoke In Bed」「Golden Earring」「Manana」等彼女の代表曲はやはりただものではないです。

Manana」は二人の競作、その後印税はどうやって分けたんだろう(作詞作曲で別れているから心配ない)。

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Alice Lon 「It’s Alice」Coral CRL 57302

Alice

That Old Feeling」は「昨夜昔の恋人に出会って、目があったとき懐かしい気持ちがこみ上げてきた。忘れていたはずなのに実は自分の心の中の恋の炎は消えていなかったを知った。」というような内容の歌です。

Anitaが歌うとそんな自分の気持ちを自傷しているような唄になるのですが、Aliceの場合心のどこかで「またもう一度」という唄に聞こえるのがやはり個性の違いでしょうか。

この唄はSinatra等男性が歌ってもまた良いのですが、彼女たちのように大人の声の女性に歌われると「過ぎた恋の再燃へのためらい」が微妙で味わい深いです。

彼女のアルバムはこの1枚しか持ってはいないのですが、チョッと古風な歌い方をする50年代のポピュラー歌手。

当時のTVショウにはこういう女性歌手が必ず一人はいて、恋の歌を唄っていたのだなと思います。

落ち着いた声質のせいか恋にうち振るえるというというイメージは無く、恋の成就をどこか諦めている大人の女性の切なさを感じさせる人です。

They Say It’s Wonderful」「You Mad You Love」「I Hadn’t Anyone Tell You」等哀切感のある歌がアルバムの落ち着いた雰囲気を作っていますが、ラストの「If I Had You」の「あなたがいれば全てが変わるのに」という切ない思いが年齢を感じさせる声と裏腹にいじらしいです。

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Steve Lawrence [Winners] Columbia CL1953

Lawrencewinners

Steveには「Academy Award LosersColumbia CL2121という洒落たジャケットの名企画盤があるけれどこちらは受賞曲も含んだヒット曲集。

Moon River」を軽くスイングさせて唄う洒落っ気が彼の持ち味。

Vic Demonsだと端正な真面目さが先にたってしまう。

Steveのほうがちょっと不良で粋。

そんな彼が真摯に唄う「All The Way」はチョイ悪のふりしているけれど、本当はいつまでも少年の純真さを忘れないそんな男の心の吐露。

ヒットした「Go Away Little Girl」も彼の一面ではあるけれど、「Volare」のノンシャランな感じが彼らしくて良い。

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Tina Louise 「It’s Time For Tina」 Diw (Urania原盤)



「Hold Me」というとこのアルバムを思い出してしまう。
オリジナルのUrania盤は幻がつくほどのレア盤、Diwで国内発売された時、そんなにお宝音源ならばと購入したものの、ジャケット、内容ともにさすがに納得。
今では超有名盤なので多くは語らないけれど、一晩のストーリーになっているのがミソ。
「Hold Me」あたりから佳境に入ってきて「Let’s Do It」のあと「How Long Has This Been Going On」「Goodnight, My Love」と締めるのがよき時代のアメリカらしい。

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Frankie Laine 「Songs For Us」 Mercury MG20083


ジャケットが良い、この絵を裏切らない暖かい唄が良い。
声を張り上げるLaineはここにはいない。
若く艶のある声を優しく使うロマンティックな歌手がいる。
コーラースとストリングスに彩られたこの時代ならではのアレンジや感傷的なピアノをバックで唄う心休まるアルバムが出来た(SPを編集したものなのだろうけれど)
「Dream A Little Dream Of Me」「But Beautiful」「Music ,Maestro、Please」「I Get Sentimental Over Nothing」ノスタルジックな小唄たちが並ぶなかでも、抑えて唄う「Hold Me」、間奏のサックスに絡むギターが良い。

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Frankie Laine 「Song By Frankie Laine」 Mercury MG20069


Mercury時代のLaineはSp盤でのヒットが多いため、LPはそれらを集めたもの。
このアルバムの何曲かはあの美女ジャケで有名な「that’s My Desire」のCD化の際ボーナストラックに入っているがオリジナルな形ではまだCD化されていないと思う。
この時代の白人ヴォーカルは一派一絡げされる傾向にあるけれど、同じフランクでもSinatraとはかなり趣が違う。
「All Of Me」「Wrap Your Troubles In Dreams」などSinatraがモダンで粋な都会の「いなせ」を歌っていたのにたいし、Laneは素朴だが腰のすわった歌を聴かせる。
彼の声は日なたのにおいがする声、このアルバムでは大ヒットした「ローハイド」チックな歌もあり、やはりそんな声が合っている。
もうひとつの持ち味ブルージィさも良く、「Blue Turning Grey Over You」ではちょっと乾いた感じの男の哀愁が聞ける。

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Julie London「Julie London」Liberty LRP-3342


何のひらめきも無いアルバムタイトル、地味なジャケット、この時期一連のErnie Freemanの耳あたりの良いアレンジ、つい聞き流してしまいそうなアルバム。
しかし一曲、一曲情感をこめて唄うJulieに惚れ直し、そして何よりも選曲が良い。
「Since I Fell For You」「That Sunday That Summer」「I Wish You Love」と好きな歌が続く。
「Night Life」は当時のポピュラー歌手では彼女とDoris Dayぐらいしか聴いたことがない。
ブルース唄いも彼女は慣れたものなのだが、それが逆にこれほど濃い曲の場合あっさり聞こえてしまうのが残念。
「All About Ronnie」が妖艶だが「Fool Rush In」もここまで気持ちが込められると聞き流せない。

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Brenda Lee「One Rainy Night In Tokyo」TEICHIKU(Decca)SDL10188


「One Rainy Night In Tokyo」。
雨にぬれた都会、東京の街を二人だけの場所を求め彷徨い歩く恋人たち。
そんな甘く切ない情景を描いた名曲、その洗練された旋律は洋楽の中に潜ませても違和感が無いくらいモダンであった。
当時日本で人気のあったBrenda Leeに英語と日本語の二つのバージョンで歌わせる日本ならではの企画。
英詞は鈴木道明氏の叙情溢れる原詞を無残に壊した稚拙なもの。
Brendaの歌はこの曲には少しドライかも知れないが哀切さは伝わってくる。
日本語バージョンはソウルフル。
アルバム自体は「She Loves You」や「Dancing In The Street」などの当時のPopsヒット曲をカバーした凡庸なもの。
英詞で歌った「バラ色の人生」に救われる。

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Frances Langford「Sings Old Songs For Old Friends」Capitol T1865


シンガーあがりの女優さんのベテランの域に入った頃の作品。
ギターとトロンボーンのカルテットをバックに優しく唄う唄は、まるでヨーロッパ映画の中で女優がそっと歌う挿入歌の趣がある。
どこまでも穏やかで心休まるアルバム。
フォーキーなアレンジが多い中「My Ideal」はジャズイ、「I Don’t Stand A Ghost Of A Chance」は切なく、「The Moon Was Yellow」はドラマティックなだけにもう少しましなバッキングで聴きたかった。
そういう意味では「Non Dimenticar」のような曲はこのセッティングがぴったり。
惜しいのは「Love, Your Magic Spell Is Everywhere」を「Speak Low」とのメドレーではなくじっくり聴きたかったこと。

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Ketty Lester「Where Is Love」Victor LSP-3326


Victorに何枚かアルバムを残しているが日本には全く紹介されていないのではないかと思う。
霞のかかったフォギー・ボイスが伸びやかな高音に変わるときがなんともいえない。
「Deep Purple」はまさに紫たなびく霞の中から浮かび上がるかのような魅惑のヴェルヴェット・フォグである。
黒人ならではのソウルフルな唄いまわしだが野卑にならず、うねるような情感をひたすら語りかけてくる人。
首筋から背中を通って行くセクシャルな声とフレージング、出会えてよかったアルバム。
「Where Is Love」「My Romance」「That’s All」「Love Locked Out」「Lover Man」「Skylark」皆彼女の色に染め上げられているが「My Foolish Heart」にひたすら酔わされる。

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