Debbie Reynolds「Debbie」Dot DLP3191

Debbie

私の部屋のスピーカーは古いJBLを使っているのですが、もっと能率の良い最近のモデルのスピーカーに替えたいと思っていました。

しかしこの「Debbie」を聴いて気が変わりました。

モノラルなのに奥行きのある音、そして目の前まで迫ってくるDebbieの生々しい唄声を聴くとやはりこのスピーカーは手放せないかなと思います。

そんなDebbieの声が聴けるアルバムは「Mean To Me」つながりで彼女のアルバムの中でもスタンダード中心のこの「Debbie」。

「雨に唄えば」でお馴染みのミュージカルスター、映画ではおきゃんで元気溌剌と唄うというイメージの彼女。

でもじっくりレコードを聴いてみると、意外と声量が無くて、音程も若干微妙なところが。

しかしその声量の無さがマイクに寄り添うように唄う吐息を生んで、それが前述した「Vocalなら任せて」というスピーカーから溢れてくる訳で、はまってしまいます。

特に「Mean To Me」は「何故酷い仕打ちしかしてくれないの」と言う切なさが吐息になってスピーカーから吹き出てくるようで、いつの間にかスピーカーの前で顔を突き出して吐息浴びている自分に苦笑してしまいました。

アルバム全体もしっとり系でまとられていて、久々に繰り返しターンテーブルに載せるアルバムの出現となりました(出現といったって買ってから89年経っているわけで、いかにちゃんと聴いていなかったかということです)。

取り上げられることの少ない「You Won’t Be Satisfied」「You Couldn’t Be Cuter」「Here I Am In Love Again」等の佳曲が多いのもこのアルバムの特徴。

有名曲では、この曲でこんな切ない雰囲気のバースは無いだろうという導入の「Moonglow」が印象的、さすが女優さんです。

このあと「Fine And DandyDot DLP3298というアルバムも出したのですが、更にジャズィでこれもお奨めです。

Debbiefainanddandy

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Jimmy Rushing「Five Feet Of Soul」Colpix SCP446

Jimmyfivefeet

こういう人柄ですと「

Heartaches」も「ほろ苦い」を通り越して「良い思い出」の雰囲気です。

アルバムタイトルのFive Feetはかれの体躯が縦横同じぐらいのところから来たニックネームFive By Fiveからのもの。

ジャズ・ブルースの大御所ですがこのアルバムはスタンダードも盛りだくさんの美味しいレコード。

Tain’t Nobody’s Biz-Ness If I Do」も懐かしいオールドスタイル。

Just Because」のような小唄がこういう人にはぴったりですが「Trouble In Mind」や「Did You Ever」手馴れた曲になるとブルース度が上ってさらにハマリですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Irene Reid「It’s Too Late」Verve V6-5003

Irene

Ray

の「Guess I’ll Hang My Tears」は彼独特の世界で聞かせてくれたのですが、このIreneの同曲もぐんぐん胸に来ます。

60年代の黒人女性Vocalのひとつのあり方Nancy Wilsonと立ち位置は近いのですがIreneの方がよりアーシィ。

The Shadow Of Your Smile」などDinah Washingtonの影響を臆面も無く出して歌っていますが、とても潔い感じがします。

スタンダードと60年代の香りが強いポップな曲が絶妙に配分されている素敵な歌手の素敵なアルバムです。

同じくRay Charlesも歌った「Just For A Thrill」の解釈も彼女独特。

That’s My Desire」のアレンジのポップさには思わず頬が緩むところですが強引に納得させられてしまうほどの実力の持ち主です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Buddy Rich「The Voice Is Rich」Mercury MG20461


喉自慢RichのVocalアルバム。
本業の太鼓とは大違いのしょんぼりした唄がPhil Mooreのゴージャスなオケと洒落たコーラス・アレンジに優しく救われている。
粋な選曲も平坦に聞こえてしまうが、「I Want A Little Girl」「Bone To Be Blue」「You’ve Changed」で彼の好みがよくわかる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Jimmy Rushing「The You And Me That Used To Be」Victor


「Home」といえばJimmyのこのラスト・アルバム。
さすがに声の伸びは無いが、ポピュラーよりの選曲にBluesの重さが絶妙にバランスされている佳作。
やはりおいしいのはブルージィに唄うバラード。
いとおしげに唄う「I Surrender Dear」が良い。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Rita Ryes 「The Cool Voice Of Rita Ryes」Columbia CL903


この盤のMy One And Only Loveはアレンジがいい。
簡単なヘッド・アレンジなのだろうけれど、管のアンサンブルが密やかで美しい主旋律を引き立てている。
ホーンの波に乗って彼女のハスキーな声が高音で綺麗に透きとおっていくのがとても良い。
このアルバムはThe Jazz Messengersの参加で有名なレコード、でも彼女の唄には気負いが全くない。
モダンで、ちょっとアーシーな雰囲気の彼女の歌い口がとても自然。
「You Be So Nice To Come Home」はHelen Merrillのような勢いはないけれど、確かな技量に裏打ちされた唄が聴ける。
国内プレスでも有名な黒いPhillps盤のジャケットよりこちらのほうが今見るとお洒落かな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Lita Roza 「Between The Devil And Deep Blue Sea」London LL1702


イギリス出身の上手い歌手というだけの印象のアルバムだったけれど、Annie Rossの後で聴くとその声のしっかりとした質感に好感を覚えてしまう。
アレンジもブラスのアンサンブル主体で、前出のAnnie-Mulligan盤の音を更に厚くした感じ。
一曲一曲そつなくこなしているという感も否めないけれど、多分混血であろう彼女の存在感が気持ちよく伝わるアルバム。
どの曲が残るかといえば、やはり好きな曲「My One And Only Love」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Annie Ross「Sing A Song With Mulligan」World Pacific


「This Is Always」の大推薦盤というとこのコーナーでかつて紹介した「Nat King Cole」の「Tell Me All About Yourself」。
粋でジャージーな仕上がりが大人の聴く音らしくて良かった。
Annie Rossのこの超有名盤はVOCAL入門時いやというほど聴いたアルバム。
ピアノやギターといったコード楽器が無くAnnieのヴォリュームの無い声とMulliganのバリトンの低い音で組み合わされたすかすかの音作りがどうしても好きになれないアルバムだった。
でも今聴きなおしてみると当時の革新的なモダンサウンドが新鮮に聞こえる。
「This Is Always」はAnnieの抑揚の無い声に絡むMulliganあっての曲。
「Between The Devil And The Deep Blue Sea」でのMulliganの粋なカウンターメロディがそのままソロに入っていく感じがとても斬新な気がしたものだった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Diana Ross 「Lady Sings The Blues」Motown M758D


今もう一度見たい映画のひとつ「ビリー・ホリディ物語」。
リアルタイムで見たときは20代になったばかりで、まだJazz Vocalも聞き込んでいない頃、Billieの唄は聴いたことはあるもののしわがれて妙にくねくねした唄い方がぴんと来なかったものだった。
しかしBluesにのめりこんでいた時期で、黒人歌手の悲惨な生涯と言う面を強調したこの映画は強く心に残る映画だった。
今こうしてもう一度サウンド・トラックを聞いてみるとアレンジが40~50年代のものより明らかにモダンなサウンドであるにもかかわらず、ダイアナ・ロスの唄はこの映画のイメージを壊していない。
シュープリームス(最近はスプリームスと言うのかな?)自体スタンダード曲集のアルバムを出しているグループ。
ロスの唄も彼女特有のフェイクで唄っているけれど嫌味にならない。
「May Man」の解釈はモダンなもの。
「God Bless The Child」の仕上がりは丁重で映画云々を抜きにとても素晴らしい出来だと思う。
「I Cried For You」はこのアルバムではスタジオとライブの2バージョン収められているけれど、どうやら同一の音源に拍手歓声をかぶせているだけのもの。
しかし彼女ならではのモダンなフェイクが当時の勢いを表していて気持ちよく聴ける。
当時はきちんと評価されていなかったように記憶しているが、ビリーのコピーではなく彼女の個性を全開させて、尚且つビリーの雰囲気を見事に再現した優れたパフォーマンスで満ちているアルバム。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Betty Roche「Light And Politely」Prestige 7198


まさにBlack Vocalのコクで聞かせる「Someone To Watch Over Me」。
前出のMargeの同曲が少女の震える胸のうちを唄っていたのに比べると、一人暮らしてきた女の寂しさと切なさが聴けるBettyの唄。
エリントン時代の「A列車で行こう」を再演したBethlehem盤よりも、「Singin’ And Swingin’」とこのアルバムのPrestige時代が大人の抑えが効いていて良いと思う。
「Jim」「Polka Dots And Moonbeams」「For All We Know」等の甘い歌、切ない歌を重厚に聞かせるBetty.
「Maybe You’ll Be There」の乾いた哀愁、「Rocks In My Bed」での洗練されたブルース感で彼女の本質を聴くことが出来る。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

その他のカテゴリー

A | B | C | D | E | F | G | H | J | K | L | M | N | O | P | R | S | T | U | V | W | Y | コーラスグループ